平成レトロブームの影響? 最近のヘッドホン事情 専門店に聞いてみた!

心機一転の新生活シーズン。普段のコンテンツ視聴をより充実させるためにも、ヘッドホンの買い替えがオススメだ。最近のトレンドを知っておくことで商品選びにも役立つはず。そんなわけで、今回はいつもの家電量販店を飛び出し、ちょっと専門店にお出かけ。やってきたのは、東京・秋葉原のオーディオ専門店「e☆イヤホン秋葉原店」。そんなe☆イヤホンで最近のヘッドホンのトレンドなどについてリサーチした。後編では、担当者にオススメ製品なども紹介してもらう(BCN・寺澤 克)。

完全ワイヤレスイヤホンが並ぶ1階とは打って変わって、3階にはマニアも足しげく通うアンプやモニターヘッドホンの試聴コーナーが広がる。e☆イヤホンは専門店とはいいつつも、幅広いユーザーが訪れる店舗だ。

話を聞いたのは、登録者数15万人以上のYouTube公式チャンネル「イヤホン・ヘッドホン専門店『e☆イヤホン』」にも出演中のはまちゃんさん。数々の製品をレビューし、オーディオ分野に造詣の深いはまちゃんさんは、最近のトレンドをどう見ているのか。専門店らしいラインアップから浮かび上がるユーザーの傾向にも注目だ。

一言でいえば「カオス」 ファッションと機能性 両極端のトレンド

(以下、敬称略) もう「カオス」ですね。ノイズキャンセリングやワイヤレスといった「機能性」を重視する流れと、見た目を重視する「ファッション性」を重きに置く流れ、両極端の傾向が混ざり合っているといえるでしょう。

ノイキャンとワイヤレスはもはや当たり前 有名メーカーが盤石な地位を築く

機能性でいえば、ノイキャンもワイヤレスも、もはや当たり前の機能。そして、ユーザーの皆さんは人気のある、「SONY」「Apple」「Bose」「Anker」といった「外さない選択肢」のブランドを選ぶ傾向にあります。例えば、SONYの「WH-1000XM」シリーズはe☆イヤホンの売れ筋ランキングでも上位に食い込むほどの人気があります。売れているものがさらに売れていく、といった構図が出来上がりつつあるのではないでしょうか。

レトロなビジュアルが刺さる コーディネートアイテムとしての価値再発見

e☆イヤホンは、売れているものがありつつ、専門店らしいマニアックな製品もラインアップしている。それが、普通のお店とは違うところです。

その特性からいくと、1990~00年代のトレンドがリバイバルしている「Y2Kファッション」の要素やレトロなデザインを取り入れた商品も同時に売れ筋として挙がってきています。

レトロなので有線モデルが逆に支持されている。そして、ビジュアルもスケルトンデザインを採用していたりと、身に着けていて様になる、見た目が重視されている、といったところでしょうか。

身近なところでいうと、数年前にタレントの「あのちゃん」があるCMで着用していたヘッドホン。あれは、KOSSの「Porta Pro」というモデルでした。かれこれ40年以上販売されているロングセラーモデルです。

このほかにも、レトロなデザインでも利便性を高めたモデルなどが登場しています。

e☆イヤホンで売れているのは何? 専門店ならではの製品をピックアップ!

ここからは、e☆イヤホンの25年年間ランキングから、いくつか注目のモデルを抜粋してもらった。

SONY「MDR-MV1」

数々の有名映画を手掛けるソニーピクチャーズで実際に使用されているモニターヘッドホンの民生版。映像現場で使われるだけあって、自宅で映画を観る時にはその「音の伸びやかさ」に驚かされるという。

Hi-Unit「Hi-Unit002-pnk」

人気バンド「凛として時雨」のドラマー、ピエール中野氏とのコラボモデル。リーズナブルな価格ながら、バンドサウンドに強く、ボーカルの再現性に優れているワイヤレスヘッドホンだ。操作音にはボーカル&ギターのTK氏がこのためだけに録り下ろしたガイド音が使用されている。

SONY「ULT WEAR」

先述のWH-1000Xシリーズで培った技術が取り入れられたワイヤレスヘッドホン。はまちゃんさん曰く「お兄ちゃんがよくできたから、すごく得している弟分」。年間ランキングでは売り上げと販売個数、ともに上位に入っている。本体のULTボタンを押せば、手軽に本格的な重低音を楽しめる。

TAGO STUDIO TAKASAKI「T3-01」

群馬県高崎市のレコーディングスタジオが本気で作ったという有線ヘッドホン。ウッドハウジングになっており、レコーディングスタジオらしく、ボーカルを美しく表現することに秀でている。決して安くはないにもかかわらず、発売当時はかなり人気があり、入手困難になったという。

ASHIDAVOX「ST-90-07」

無骨でシンプルな見た目の有線ヘッドホン。業務用のヘッドホンを手掛けるメーカーだけあって、耐久力もあり、どんなものにも合わせやすいビジュアルは、ファッションアイテムとしても重宝する。気になる音質は、ライブ音源に強いとのこと。価格も手頃だ。

有線も実は売れている 後編では基礎的な部分から選び方まで解説

以上、e☆イヤホンの売れ筋から見た、最近のヘッドホンのトレンドについて解説してもらった。確かに、ヘッドホンを身に着けている、という人は以前よりも見かけることが多くなった気がする。逆に有線へと回帰している動きも興味深かった。

後編では、引き続きはまちゃんさんに「ヘッドホンとイヤホンの違い」といった基礎的な部分から、ヘッドホンの選び方のポイント、オススメ製品まで解説してもらう。

取材したお店「e☆イヤホン秋葉原店」

住所:東京都千代田区外神田4-7-1 新東ビル

アクセス:JR「秋葉原駅」電気街口から徒歩5分

営業時間:11~20時(年中無休、買取受付時間は10時30分~19時30分)

X(旧Twitter)公式アカウント:@e_earphone_akb