仕事でもプライベートでも、何かを書くときに手に取るのは決まって「黒」のボールペンでした。
「とりあえず黒なら間違いない」という無意識の選択。でも、そんな当たり前の習慣をあえて手放してみたら、書くことへの向き合い方が少しだけ変わったんです。
ここ10年ほど、私の手元にはいつもこのペンがあります。
万年筆のインクのようなニュアンスカラー

ゼブラ「サラサクリップ ビンテージカラー」110円(税込)
それが、ゼブラの「サラサクリップ ビンテージカラー」シリーズ。
文房具店やコンビニでもよく見かけるお馴染みのボールペンですが、このビンテージカラーは、万年筆のインクのような絶妙なニュアンスカラーが揃っているんです。
なかでも私が愛用しているのが、グリーンブラック。
パッと見は黒に近いのですが、光にかざすと深い緑のニュアンスが顔を出します。この「ただの黒じゃない、私が選んだ好きな色」という感覚が、書くたびにささやかな喜びをくれるんです。
「いつもの色」があるという安心感

私は仕事柄、取材に出かけることも多いのですが、初対面の方とお会いするときはどうしても緊張してしまいます。
そんなとき、メモを取る手元にこのお気に入りの色があると、ふっと肩の力が抜けるのを感じます。
「真っ黒ではない、自分のこだわりで選んだ色」。それが、慌ただしい現場でも自分を取り戻させてくれるお守りのような存在になっています。
ストックせずにはいられない、100円の相棒

あまりに好きすぎて、家には常に10本ほどのストックがあります。
当初は限定色だと思って買い溜めていたのですが、今ではすっかりロングセラーに。
どこでも手に入る安心感がありながら、高級ラインの「サラサグランド」ではなく、あえて110円(税込)の定番モデルを使い続けているのは、出先で万が一忘れてもすぐに買い足せる身軽さが好きだから。
手帳も、メモも、大切な人への手紙も。正式な書類以外はすべてこの色で書く、と決めています。
誰かの心に留まる「絶妙な色」

ある日、同僚にこのペンを貸したときのこと。返却される際に、「インクの色がすごく綺麗でびっくりしました」と声をかけられました。
忙しく働く彼女の視線が、私の選んだ色で一瞬止まったこと。それがなんだかとても尊く、うれしい出来事として記憶に残っています。
「とりあえず黒」という選択肢を一度お休みして、自分だけの「いつもの一色」を見つけてみる。
そんな小さくて確かなこだわりが、毎日のデスクワークをほんの少し、穏やかなものに変えてくれるかもしれません。
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