
沖縄の書店員が「いま、いちばん読んでほしい本」を選ぶ文学賞である、第12回沖縄書店大賞の授賞式が20日、沖縄・那覇市のテンブスホールで開催された。数ある作品の中から、小説部門の大賞に選ばれたのは、世界的ホラーミステリー作家・雨穴による話題作『変な地図』(双葉社)だ。
2025年10月31日に発売された本作は、初版20万部に加え発売前重版5万部を含む計25万部という異例のスタートを切り、発売直後から全国の書店で完売が続出。各書店ランキングで首位を獲得し、わずか1か月強で累計70万部を突破するなど、記録的なヒットを続けている。今回の受賞により、その評価と注目度はさらに高まった形だ。

雨穴は2023年の第9回沖縄書店大賞でも『変な絵』(双葉社)で大賞を受賞しており、今回で2度目の受賞という快挙となる。
覆面作家として知られる雨穴は、今回も壇上には姿を見せず、事前に収録された受賞コメント映像で登場。白い仮面に黒いタイツという“異形”のスタイルのまま、「沖縄にはまだ行ったことがないので、いつか散歩してみたい」と語ると、そのシュールなコメントに会場からは笑いが起こった。

さらに映像内では、雨穴が得意とするギター演奏も披露。沖縄にちなんでORANGE RANGEの楽曲『ミチシルベ~a road home~』を演奏し、独特の存在感とともに会場を大いに沸かせた。
白い仮面と黒タイツという強烈なビジュアル、そして予測不能な表現で読者を魅了し続ける雨穴。『変な地図』は、今回の受賞を機に、さらなる広がりを見せていきそうだ。

未来屋書店 沖縄ライカム店

未来屋書店 沖縄ライカム店
<著者プロフィール>
雨穴 Uketsu
ホラーな作風を得意とするウェブライター・覆面作家。YouTuberとしても活動中で、登録者数は189万人を超え、YouTubeの総動画再生回数も2億回を突破。白い仮面と黒い全身タイツが特徴的。デビュー作『変な家』シリーズ(飛鳥新社)に続き、『変な絵』(双葉社)はコミックス化もされ、累計210万部の世界的なミリオンセラー作品となっている。その人気は海を越え、アメリカ、イギリス、フランス、韓国、中国、ブラジル、モロッコなど、世界5大陸39の国と地域での翻訳出版が決まっている。
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