――つまり、肌の潤いのためにはクルミとお肉がいいってことですね
すみ先生:「あと黒ごまですね、髪の毛のために。彼女は髪の毛がすごく黒くてつややかでした。西太后のカルテを見ていると、やっぱりストレスで髪の毛が細くなったりだとか、抜けたりしてるんですよね。でもそういうときに、侍医が出した処方を見ると、黒ごまが薬湯の中の半分ぐらいに使われていたりだとか。
…側近の暴露本を見ると、ほとんど白髪がなくって、艶やかでカラスの濡れ羽色だったとか」
お肌には栗の渋皮、リラックスには菊の花!
――西太后って、もともとキレイな方だったんですか?
すみ先生:「どっちかというとちょっとぶちゃいくちゃんだったようなんですが(笑)、でも、年をとってからの方がキレイだった、という話ですよ。薬膳の考えを取入れて、最終的にはきれいな肌ときれいな髪の毛で一生を終えたそうです」
――きれいな肌で一生を終えるなんて、まあ滅多にないことですよね
すみ先生:「栗の渋皮でしょっちゅうパックしてて、しみがなかったみたいです。栗の渋皮を粉末にして、それを黒砂糖で混ぜる。すると収れん効果があったり、小さいしみなんかができた時には、よく使われていましたね。
あと花びらが大好きで、薬膳の中では菊やバラは全部薬効があるので使うんですが、菊はリラックス、白目をキレイに、血液の流れをきれいにする、という効果があって、彼女は特に菊の花を愛していました」
――菊!それって食用菊ですよね。最近はスーパーなどでも売っていますね。
すみ先生:「彼女はしょっちゅうイライラしてて、顔が顔面麻痺になっちゃったりだとか。そういうようなときに、菊の花が入ったお茶なんかもよく出ていたようですよ」
西太后の『美妖食』、ポイント食材5つ
ここまでの西太后の『美妖』食をまとめると、
くるみ:頭と肌の潤いにいい
肉:血を補い潤いが増す
黒ごま:髪の毛にいい
栗の渋皮:しみを取る
菊の花びら:リラックス、白目をキレイに、血液の流れをきれいにする
となります。見ると、くるみ、お肉、黒ごまあたりは気軽にスーパーで買えますね。
でもあと一声! 他にもアンチエイジングに抜群にいい食材って、何かないですか?
すみ先生!!