サンリオピューロランド V字回復の立役者・小巻亜矢氏が語った、組織変革の本質。AI時代に「聴く」がもつ社会的可能性を、Lively代表・岡えりとの90分の対談から。
株式会社Lively(本社:神奈川県藤沢市、代表取締役:岡えり)は、2026年4月10日(金)、東京・千駄ヶ谷のscc千駄ヶ谷コミュニティセンターにて、対談イベントシリーズ「Active Listening Talks(ALT)」第3回を開催しました。ゲストには株式会社サンリオエンターテイメント代表取締役社長で、サンリオピューロランド館長の小巻亜矢氏を迎え、「対話と『聴く』の社会的可能性」をテーマに約2時間半のイベントを実施。シリーズ過去最多の参加者が集まり、対話を起点に個人と組織はどこまで変われるのかを深く掘り下げる時間となりました。

このプレスリリースのポイント
- サンリオピューロランドV字回復の裏側にあったのは、特別な秘策ではなく一人ひとりに耳を傾け続けた「対話の連鎖」だった
- 小巻氏自身が語った組織変革の本質
- AI時代に個人と組織に求められるのは、自己理解と対話の力である
- Livelyは、アクティブリスニング(積極的傾聴)を起点に、個人のエンゲージメントと企業のウェルビーイングを両立させる伴走型パートナー
Active Listening Talks(ALT)とは
「Active Listening Talks(ALT)」は、株式会社Livelyが主催する対談イベントシリーズです。「聴く」を深掘りし、聴くがいま社会でどう実践・活用されうるかを探求することを目的に、各分野の有識者を迎えて開催しています。第1回ゲストには Forbes JAPAN Web 編集長・谷本有香氏、第2回には教育評論家・親野智可等氏を迎え、第3回となる今回は小巻亜矢氏をゲストにお招きしました。
開催概要
【テーマ】サンリオピューロランドV字回復を支えた対話の真髄 ─ 人生に「空白」はない。すべての経験を活かすキャリアのつくり方
【日時 2026年4月10日(金)14:00~16:30
【会場】 scc千駄ヶ谷コミュニティセンター(東京都渋谷区神宮前1-1-10)
【主催】 株式会社Lively
登壇者プロフィール

小巻 亜矢(こまき あや)氏株式会社サンリオエンターテイメント 代表取締役社長/サンリオピューロランド館長。東京大学大学院教育学研究科修士課程修了。1983年株式会社サンリオ入社。結婚・出産などを経てサンリオ関連会社にて仕事復帰。2014年サンリオエンターテイメント顧問就任、2015年同社取締役就任、2016年サンリオピューロランド館長就任、2019年6月より現職。対話と共感を重視した独自のマネジメントで、ピューロランドの業績をV字回復に導く。自身の経験から、女性のキャリア支援や子宮頸がん予防啓発活動などにも尽力

岡 えり(おか えり)株式会社Lively 代表取締役。神奈川県立保健福祉大学卒業後、作業療法士として精神科や訪問リハビリの現場に従事。結婚・出産を経て3人の子育てと仕事の両立が困難となり、専業主婦に。子育てと両立できる働き方をも模索し、個人対話セッションの活動をスタート。毎月100名以上との対話を通じて「人は話を聴いてもらうだけで元気になる」というコミュニケーションの価値を再認識し、「聴く」という新しい働き方の選択肢をつくるため、2020年に株式会社Livelyを創業。オンライン傾聴サービス「LivelyTalk」の運営、企業向けアクティブリスニング研修、採用・定着・エンゲージメント向上の伴走支援などを展開している。
イベント内容サマリー
1. 対話が起点に
サンリオピューロランドのV字回復という事実を前に、それを成し遂げた立役者は何を語るのか。会場の関心は、その点に集まっていました。しかし小巻氏自身は、その物語を次のように語ります。
「私だけが特別ではなく、秘策があってテーマパークを奇跡のように蘇らせたわけではないんです。本当に1人1人の心のドアをノックして『何がやりたい?』『どうしたらいいと思うの?』本当にその対話の繰り返しのなかで、みんなで頑張った結果なんです」(小巻氏)
赴任した当時、サンリオピューロランドはハード・ソフト両面において課題が顕在化し、社員の表情そのものが下を向く― そんな状態でした。そこから始まったのは、派手な戦略ではなく、1on1や朝礼を通した対話でした。

2. 視線が「下から上へ」変わった瞬間
組織のテコ入れとして小巻氏が最初に行ったのは、部署の壁を越えた「対話フェス」と呼ばれるワークショップでした。設備、レストラン、商品、コスチューム、舞台 ── 多種多様な職種の社員が、フォークダンス形式で相手を変えながら、自分が所属する部署と「好きなもの」だけを名乗り合う。それだけのシンプルな取り組みでした。
「目を見ないでおこうと思って貝のように歩いてた人たちが視線を、下から上にあげてくれたんです」(小巻氏)
何かトラブルが起きた時に声をかけられるようになる ── このわずかな変化が、生産性の向上につながっていきました。
3. 自分のご機嫌は自分で作る
組織変革の話は、リーダーシップ論にも及びました。
「自分のご機嫌は自分で作るのも、リーダーの嗜みだと思うんです」(小巻氏)
否定しない、多様な価値観を尊重する、面白がる ── こうした態度が、組織の心理的安全性を支える土台になる。コマンド型ではなくサーバント型のリーダーシップが、現代の複雑で変化の激しい時代に求められると小巻氏は語りました。
4. 「自分に対して傾聴していますか」── レベル3の傾聴へ
対談の後半、小巻氏は会場に問いかけました。
「皆さん人に対しての傾聴はすごく比較的頑張るんです。自分に対して傾聴していますか?」(小巻氏)
相手の言葉を音として聞くレベル1、感情移入して一緒に巻き込まれるレベル2、そして相手・自分・周囲の空気まで全方位で聴くレベル3。レベル3の傾聴に到達するためには、聴く側自身が整っていなければならない。自分の中にいる多様な「自分」── 自信満々の自分、弱気な自分、頑張り屋の自分、意地悪な自分 ── を、否定せずに「そう思う自分がいる」と気づくこと。それが他者を聴く力の前提になる。
「思っちゃダメじゃなくて、そう思う自分がいる。気がついてあげることがすごく大切」(小巻氏)
5. 岡えりが見つめた「対話の連鎖の力」
第1部に登壇した Lively 代表・岡えりは、自身の専業主婦経験を経て創業した道のりを語りました。
岡が個人で対話セッションの活動をスタートした当初、自信のない自分は『ビジネス経験がないから』『私なんかと話さないでいいですよ』と来訪者に伝えてしまう状態だったといいます。そんな岡えりに、ある50代男性がかけた一言が転機となりました。
> 「私はね、あなたと話しに来てるんですよ」(50代のお客様)
その一言で、岡は『相手は私という人間を選んで来てくれた人に、なんて失礼なことをしていたのだ』と反省し、対話の姿勢を根本から変えました。
カウンセリングでも、ティーチングでもコーチングでもなく、ひとりひとりにまっすぐ向き合い対話を続けてきた結果、人がポジティブに変化していく場面を何度も目の当たりにしていきます。
また2022年、Lively社は「子育てで鍛えられた能力」に関するアンケートを実施しました。子育て経験者が選んだ上位3つは、「思いやり」「柔軟思考」「傾聴力」。履歴書には書きにくいこれらの力を、社会のなかで活かす場をつくることこそ、Lively がアクティブリスニングを社会に広げる理由であると語りました。
イベント参加者の声
- 「岡さんの対話への思い、小巻さんのパッション、参加者との交流がとても楽しかったです。」
- 「モヤモヤするのは業務内容以外にも心理的安全性がないこともあるなと再認識できた。」
- 「立場上、役職が一番上の方が、様々な立場の職員と一対一で関係を繋ごうと、関わりを持とうとされておられた姿勢が印象的でした。」
シリーズ過去最多の参加者が集まり、登壇後のシェアタイム、質疑応答、交流タイムでは、「1on1が恐怖になっている職場」「組織のどんよりした空気の変え方」など、参加者自身の現場課題に踏み込む対話が展開されました。
背景:いま社会が「聴く」を求める理由
人手不足、採用難、エンゲージメント低下、1on1の形骸化、管理職の疲弊 ── 多くの組織がいま、人材に関する複数の課題を同時に抱えています。AIによる業務効率化が進む一方で、「自分が何を望み、何に傷つき、どこに向かいたいのか」を理解する自己認知の力、そしてそれを他者と共有する対話の力は、AI時代だからこそ個人と組織の付加価値として浮上しています。
対話の力をより多くの組織と個人に届けることが、Livelyの目指す「アクティブリスニングの社会実装」です。重要なのは、対話の文化を育てるプロセスは、組織の規模や業種を問わず取り組めるという点です。Livelyは、アクティブリスニングを起点に、研修や伴走支援を通じて、各企業の固有の状況に合わせて、組織の対話環境づくりをサポートしています。
今後の展開
Active Listening Talks は、2026年も継続的に開催を予定しています。
- 5月28日:白井智子氏(CHEERS株式会社CEO)
- 6月10日:精神科医Tomy氏(SNSインフルエンサー/メンタルヘルス領域)
- 7月7日:辻秀一先生(スポーツドクター/著書『スラムダンク勝利学』)
また、2026年4月29日には「アクティブリスニング協会」のアクティブリスニング・アソシエイト認定講座(第1期)が満席で開講されました。6月28日(日)の第2期も募集開始しております。
貴社で対話の文化を育てたいとお考えの方へ
「うちの組織でも、こうした対話の力を育てたい」
「採用と定着、エンゲージメント向上を、対話の力で取り組みたい」
そうお感じになった方に、Livelyが法人向けにご提供しているサービスをご紹介します。
■ アクティブリスニング研修
営業力向上、心理的安全性の醸成、チームビルディング、DEI推進、リーダー育成など、組織課題に応じたプログラムを設計しています。一律のメニューではなく、貴社の現状をお聴きしたうえで、最適なプログラムをご提案します。
■採用・定着・エンゲージメント向上の伴走支援
研修だけでは届かない、対話の文化を組織に根づかせる継続的なプロセスをご一緒します。アクティブリスニングを起点に、貴社の固有の状況に合わせた取り組みを伴走者としてサポートします。
まずは貴社のお話をお聴かせください。個別のご状況に合わせて、最適な進め方をご提案いたします。
▶ 法人向けお問い合わせ:https://about.lively-talk.com/contact/
株式会社Lively/LivelyTalk について
株式会社Livelyは、「聴くコミュニケーションにチャンスをつくり、孤独を減らす」をパーパスに、メンタルウェルビーイング領域でサービスを展開している企業です。
- オンライン傾聴サービス「LivelyTalk」:話したい人と聴き手をつなぐプラットフォーム。サービス開始3年で全国から約1万人近くの聴き手応募が集まり、2025年にはサービスへのレビューが累計1,000件を超えました。
- 法人向けアクティブリスニング研修:営業力向上、心理的安全性の醸成、チームビルディング、リーダー育成など、組織課題に応じた研修プログラムを提供。
- 採用・定着・エンゲージメント向上の伴走支援:アクティブリスニングを起点に、企業ごとの状況に合わせて組織の対話環境づくりを伴走する法人向けサービス。
- アクティブリスニング協会 認定講座:個人がアクティブリスニングを体系的に学び、生活と仕事に活かしていくための6時間の認定プログラム。アソシエイト/スペシャリスト/プロフェッショナル/インストラクターの段階的な資格制度。
- 聴く仕事ラボ:アクティブリスニングを仕事にしたい個人を支援するコミュニティ
関連リンク
- 株式会社Lively 公式サイト:https://about.lively-talk.com/
- LivelyTalk:https://www.lively-talk.com
- アクティブリスニング協会 認定講座:https://about.lively-talk.com/service/academy
- 聴く仕事ラボ(LINE登録):https://rp49ervz.autosns.app/line
- 法人向けお問い合わせ:https://about.lively-talk.com/contact/
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本件に関するお問い合わせ先
株式会社Lively 広報担当
お問い合わせフォーム:https://about.lively-talk.com/contact/
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