カギは「経験からの自覚」!

では、この「相手に圧をかける癖」は、どうしたら直るのでしょうか?

知り合いのセラピストは、「おかしな癖は、制止するよりもただ確認するだけのほうが、直りが早いこともあるよ」と言います。

なぜなら、「今すぐやめようとしても無理があるだろうし。それより、自分でその変な癖を十分に知って、いつどこで相手を締めつけているのかを感じ取らないと。もう繰り返したくない! と本気で思うことが重要だから」とのこと。

初期段階では、

「今の言い方だと、相手に圧をかけたな」
「あ、また、圧をかけち ゃった」
「これも圧だな」
「ああ、圧だわ」
「うわ、圧だよ圧っ」
「圧だー!」

と、確かめるだけでいい、というのです。

驚くほど単純な方法に思えますよね。でも、大好きな人をたびたび脅しながら話している!? という疑惑を本当に認めるのは、相当メンタルをヤられるらしいですよ。

「私、そんなに毎回凄みをきかせて話しているのね……」(…ううっ)

この悲しい自覚が、コトバの選び方をだんだん優しいものへと変化させていく原動力になるそうです。自覚、大事です!

 

考えがハッキリしていることは◎

「いいの? 悪いの?」「行くの? 行かないの?」「好きなの? 嫌いなの?」
こんな風にグイッ!グイッ! と相手に決断を迫ってしまうオセロ気質が、恋愛中にちょっと損することが多いのは事実です。ただ、話し方をほんの少し変えてみるだけで、オセロ気質の女性は格段にステキに輝き出すことでしょう!

日本人同士のコミュニケーションって、お互いに余計な気を遣いすぎたせいでもつれるケースが多いですよね。衝突を恐れて本音を包み隠し合った結果、逆に人間関係をこじらせてしまうという……。また、相手に合わせすぎて、その時々で発言が日和ってしまうのも困りモノ。
そんな中で、遠慮しすぎず自分の見解をビシッと定められるオセロ気質さんは、とてもまぶしい存在です。

他人からどう思われるかを過度に意識せず、「自分はこう」というスタンスを正々堂々と表明できるのは、純粋にステキなこと。YESかNOか、特にNOをしっ かり伝えられるのは、イイ女の条件なのです。

「あれ? NOはハッキリ伝えていいの? 男性って、自分のすべてを受け入れてもらいたいと思っているんじゃない?!」と思ったかた。それも決して間違ってはいません。相手の言うことを優先して、自分の考えや感情は後回しにするタイプの女性も、結構モテます。
ただ、そういう人のもとには、女を都合よく利用したがっている男性が集まりやすいのです。あまり歓迎できない事態ですよね……。

その点、オセロ気質さんは異性から「軽く見られない」「一目置かれる」ところがあるのです。

会話の運び方については、やはり注意する必要がありそうです。「NO」「イヤ」「ダメ」「いいえ」のような否定的なワードをストレートにぶつけると、相手を傷つけてしまう時があります。悪気の有無を問わず、相手の人格を否定していると受け取られそうな発言は避けたいところです。

そのためには、「あなたの言い分はダメ」という責めのニュアンスではなく、「私としてはNO」「私だったらイヤだな」という、自分発信の方向性を意識しながらコミュニケートしてみましょう。否定の衝撃を抑えることができますよ。

考え方の芯がしっかりしていることはOK。伝え方については和らげる工夫をする。この2点に注意していれば、オセロ気質さんは「軸がブレない、カッコイイ女性」として愛されるはずです。ぜひ、心がけてみてくださいね。

女性の生きにくさをちょっぴり軽くするコラムニスト。医療従事者向けの情報サイトでメディカルコミュニケーターを勤めたのち、『OKGuide』にて読者のあらゆる疑問・お悩みを解消に導くガイド記事を提供している。今や絶滅寸前の女子短大卒。