9月頃からパソコンの本格的な値上げか?(画像はイメージ)

【家電コンサルのお得な話・299】 住宅設備機器に加え、家庭用ゲーム機やスマートフォン(スマホ)なども価格改定のアナウンスが続いている。背景にあるのは、AI普及による半導体メモリーの需給逼迫だ。DRAM価格が前年比約9倍、SSDの大口取引価格も約2倍に上昇したとの報道もある。これまでは「ゲーム機やスマホの話」と感じていた人も多いかもしれない。しかし、その波はPCにも及んでいる。

買うなら価格改定前に

家電業界では、9月頃からPCの本格的な値上げの可能性があるという声が出ている。メーカー関係者によると、5~7万円程度の値上げが予想されており、状況によっては、さらに価格が上昇する可能性もあるという。なかでも、メモリーやSSD容量が大きいモデル、AI機能を強化した高性能モデルほど影響を受けやすいとみられている。

特に注意したいのが、仕事でPCを使用している人だ。個人事業主、フリーランス、在宅ワーカーなどは、PCの故障がそのまま業務停止につながる。今後、価格上昇と供給不足が重なれば、“壊れてから買う”リスクはこれまで以上に大きくなる可能性がある。

一方で、今年の夏は家電量販店にとっても忙しい時期になりそうだ。エアコンの2027年問題や猛暑予想の影響もあり、エアコンの買い替えを予定している人は多い。そのため、夏本番になってからの購入だと工事待ちの日数が長くなる可能性が高くなる。今年のエアコン購入は、例年以上に可能な限り早めに行うことが望まれるが、その際は、エアコン売り場だけでなく、PC売り場にも立ち寄ってみることをおすすめしたい。

家電量販店では、PC購入時にスマホのキャリア変更などを組み合わせることで、数万円規模のポイント還元が受けられるケースもある。さらに、PC単体購入時のポイント確認も含め、「エアコンとパソコンのどちらを先に購入したほうが、ポイント利用まで含めてイニシャルコストを抑えられるのか」を、販売員に相談してみるといいだろう。

私自身も仕事で毎日PCを使用しており、メインの機種は昨年買い替えたばかりだ。しかし、“まだ使えるから大丈夫”ではなく、今夏はセカンド機の方も買い替えたいと考えている。(堀田経営コンサルタント事務所・堀田泰希)

堀田泰希

1962年生まれ。大手家電量販企業に幹部職として勤務。2007年11月、堀田経営コンサルティング事務所を個人創業。大手家電メーカー、専門メーカー、家電量販企業で実施している社内研修はその実践的内容から評価が高い。