――それぞれのメンバーの個性というか、ルーツもお伺いしたいのですが。
ナオキ:僕は元々小さい頃の話をすると、親が車の中でドライブしている時のBGMが70年代くらいのグループサウンズだったんです。その当時はとくに気に留めてなかったんですが、今になって聴いてみたら耳馴染みが良くて影響を受けているんだなって。
それで、本格的に音楽に興味をもった時に聴いていたのはGLAYですね。そこから地元の友だちでコピーバンドを学園祭なんかでやってたんですけど、ライブハウスにも出たくなって。当時地元のライブハウスに高校生用のイベントがあって、それがハードコアイベントかヴィジュアル系イベントという極端な二択で(笑)。「GLAYはどっちに出ればいいですか?」と聞いたら「ヴィジュアル系じゃないんですか!?」とちょっと怒られて(笑)、そこでヴィジュアル系というものを意識するようになって…。今に至ります。
健希:僕が音楽を始めたきっかけはL'Arc~en~Cielですね。そこから今に至ります。
KAZAMI:ざっくりすぎる!
――健希さんはレフティのギターを使用されていますが。
健希:僕は生まれつきこっちの手(左手)でしかピック持つしかできないんで、こっちで弾いてるんですけど。元々右利きのギターを改造してもらってるんです。
KAZAMI:お母さんが用意してくれたギターだよね、今も使ってるやつでしょ?あの茶色いやつ。
健希:そうそう。ナオキくんが言ってたような子供の頃に聴いていた刷り込みみたいなのは山下達郎かなあ、今も好きなんですけど。
その後L'Arc~en~Cielをきっかけに、雑誌を買い始めて、そしたらMUCCが出てきて、カッコイイなあと。MUCC聞いてたらその流れで海外のメタルも好きになって…、激しいのが好きになっていったんですけど、だんだん「激しいことやっても周りに勝てる気がしないな」という気がしてきて。
KAZAMI:そういう人たちはいっぱいいるしねえ。
健希:それなら違うアプローチをしたいなあと思って、綺麗なギターを使う方向に変わっていったという感じです。
ナオキ:最初7弦ギターだったんですよ。7弦だけレギュラーなんだっけ?ほかの弦は1音上げて。ちょっと初回から縛りプレイでゲームを始めた!みたいな不自由な状態でやってて、そういう面でも変わってるなあと思いました。あえて幅を狭めて自由になるみたいなプレイスタイルで。
zumi:ああ、ナイフだけでバイオハザードをクリアするみたいな。
健希:そんな感じです。