付き合ってしばらくすると相手の性格が変わる?
付き合う前はしっかりとした好青年に感じた彼が、付き合っているうちにのんびりしたゆるキャラのようになっていった、など、付き合う前と付き合った後で相手の性格ががらっと変わったように思うことはありませんか?
でも、当の本人は「前から変わっていないよ」と思っていたりします。どうして本人は変わったつもりがないのに、相手からは変わっているように見えるのでしょう?
実はこの性格の変化には、“ストレス状態の変化”が関係していると考えられます。
4つのストレス状態
ストレスには大きく分けて4つの状態があります。
そして、それぞれの状態ごとに特徴が変わってきます。
1. 高ストレス状態
性格の悪い特性が出やすくなります。
●「自分軸」を持っている人なら……自己中心的(自分の言うことに従わなければ怒る)になりやすくなります。
●「相手軸」を持っている人なら……依存症または自己中心的(常にかまってあげないといけない状態)になりやすくなります。
2. 中ストレス状態
性格の良い特性が出やすくなります。
●「自分軸」を持っている人……人を積極的に引っ張っていけます。
●「相手軸」を持っている人……思いやりを示すことができ、周りの雰囲気を良くすることができます。
3. 低ストレス状態
性格の良い特性、悪い特性の両方が出ます。
緊張感が薄れているので相手に対して穏やかに接することには向いていますが、「格好良さ」や「気品」といったものが出にくくなります。
4. 超低ストレス状態
やる気が全く発生しなくなり、性格の特性が出にくくなります。
例えば、夏休みに部活動や勉強もせずストレスの無い状態で過ごしてしまうと、ダラダラしてしまい自分を奮い立たせるのが難しくなります。
ストレスは無い方が良いと考えられがちですが、あまりに無い状態だとやる気を失わせるものなのです。
性格変化の正体はストレス状態の変化
付き合って時間が経つと、相手のことを「変わったなぁ」と感じるのは、この“ストレス状態”が高い状態から低い状態へと変化するからです。
相手のことを知ろうとしたり、自分を良く見せたいと思ったりすることで、付き合う前から付き合ってしばらくの間は“中ストレス状態”になります。
このため「カッコいい」「かわいい」「気品がある」といった印象を相手に与えます。
しかし、付き合って時間が経つと、お互いに安心感が生まれてきますよね。
「この人は私のことをわかってくれるから、自分を出しても大丈夫だな」とお互いが考えるようになってくると、“低ストレス状態”へと変化します。
そして“低ストレス”状態になると、穏やかでのんびりとした雰囲気が生まれる代わりに、格好良さや気品といった長所が見えづらくなるため、相手から見て性格が変わったように思えるわけです。
余談ですが、「男性にお金を渡しすぎるとダメ」とよく言われますよね。これも、女性が男性に常にお金を出すようになることで男性が“超低ストレス状態”に入りやすくなり、やる気をなくしてしまうからです。
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ストレスの状態によって、表に出て来る特性は変わってきます。
相手のストレス状態を考えてみることで、相手の気持ちが見えてくるかもしれません。
原作:織田隼人