今クールで話題のテレビドラマ「問題のあるレストラン」。
回を重ねるごとに視聴者の評価は上がっています。
登場人物の一人ひとりがなんらかの問題を抱えていて、それゆえ個性的に感じるのですが、人物描写が丁寧で繊細で、登場人物にもストーリー展開にも、感情移入しやすいです。
今回は高畑充希さん演じる川奈藍里のような、キラキラ巻き髪量産型女子について迫ります。
“キラキラ巻髪量産型女子”とはキラキラ系大好きで巻き髪風、同じ格好・スタイル、非個性な女子のことを指します。
この役どころ、一見ただのブリッコのアホな女子と思いきや、かなり根が深く、
行き過ぎとも言えるポリシーや価値観を持っているのです。
男性社会で我慢しながら男を手玉にとって生きていくことを決めた女性で、潔いぐらい我慢していて、逆に男らしい彼女はこのドラマでの重要人物です。
ここでは、この川奈さんのポリシーや価値感を、キャストのセリフと共にご紹介したいと思います。
「女の価値は、人生でいくらおごってもらったかで決まる」
「女の価値は、人生でいくらおごってもらったかで決まるから。割り勘は女の敗北。負けた女は最終的にデニムのすそがよれよれの男にパチンコ代とられるか、カメラ始めてくらげの写真撮るか、どっちかだから」
なかなか激しいですね。
川奈さんくらいの、大学生の年代くらいから、だんだん男性に奢ってもらう機会は増えてきます。
そうすると嬉しくなり、他の女性と奢ってもらう頻度や金額を比較したくなってきます。
ごちそうしたいと思って頂く方の気持ちは嬉しいものですが、それは「自身の価値を測る物差し」ではありません。勘違いする方は思いの他多いようです。
他人の財力や気持ちで自分を測るということは、依存です。
奢ってもらうことに価値の物差しを置くということは、女性としての価値を挙げているようで、女性自身自立することへの諦めでもあります。