民族と国境を越えて奏でる「World Peace Concert 2026」バルカン室内管弦楽団が東京・名古屋で3公演を開催【9月28日(月)・29日(火)東京・杉並公会堂 10月3日愛知県芸術劇場】

前回2025年5月公演の模様
バルカン半島の民族共存と平和への願いから2007年に結成されたバルカン室内管弦楽団が、「World Peace Concert 2026」として9月から10月にかけて行う公演のうち、東京・名古屋で開催される以下の3公演についてお知らせします。
東京公演初日の9月28日には、女優・アーティストとして活躍する秋野暢子さんを日本語の語り手に迎え、プーランク作曲のオペラ《ティレジアスの乳房》を上演。翌29日にはバルカン室内管弦楽団と国内の演奏家、合唱団が一堂に会し、ヴェルディ《レクイエム》全曲に挑みます。さらに10月3日の名古屋公演では中部フィルハーモニー交響楽団・名古屋市民コーラスとの共演により、再び≪レクイエム≫を響かせます。
「奇跡のオーケストラ」を体感する機会
「ヨーロッパの火薬庫」と呼ばれてきたバルカン半島で、柳澤寿男の呼びかけにより2007年に結成されたバルカン室内管弦楽団。異なる民族的・文化的背景を持つ演奏家たちが、国境を越えて一つの音楽をつくり、世界各地で演奏を重ねてきました。2009年には、コソボ紛争後初となる混合民族の音楽家による交流コンサートを実現。その過程と柳澤の活動を追ったドキュメンタリー「戦場に音楽の架け橋を」は、第6回日本放送文化大賞グランプリを受賞しました。また、その活動は「奇跡のオーケストラ」として、日本の高等学校の教科書や副教材にも掲載されました。楽団は来年、結成20年を迎えます。音楽による共存の可能性を示し、唯一無二の民族融和のハーモニーを奏でてきた彼らが、世界各地で戦争や分断が深まる今、日本の演奏家や市民合唱団とともに奏でる響き。それは平和への願いを分かち合う大きなメッセージとなることでしょう。
前回となる2025年5月の公演では、戦後80年の節目に被爆ピアノとの競演も実現し、多くの観客が想いをひとつにしました。今回は秋野暢子さんの語りとともに楽しむ喜歌劇《ティレジアスの乳房》や、圧倒的なスケールで迫る《レクイエム》など、クラシック音楽に馴染みのない方にも、その魅力を体感していただけるプログラムです。
東京公演では、フルート奏者であり、音楽を通じた信頼醸成にも取り組む株式会社龍角散代表取締役社長でもある藤井隆太氏が、尾高尚忠作曲《フルート協奏曲》でバルカン室内管弦楽団と共演します。民族融和オーケストラに早くから心を寄せ、共演を重ねている背景について柳澤指揮者と語る予定です。
コソボをはじめ、バルカン半島各地から演奏家たちが来日します。政治や民族の違いを越えて一堂に会することが、決して当たり前ではない地域に生きる彼らが、日本でともに音を奏でる貴重な機会です。異なる背景を持つ演奏家たちが一つの音楽をつくる、かけがえのない瞬間を、ぜひ会場で体感してください。
公演内容
9/28(月) 【World Peace Concert in Tokyo 2026】杉並公会堂
18時開場/19時開演
指揮:柳澤寿男 管弦楽:バルカン室内管弦楽団
【公演内容】
ベチリ作曲《スピリット・オブ・トラディション》 より
尾高尚忠作曲《フルート協奏曲op.30a》フルート:藤井隆太
☆スペシャルトーク 藤井隆太 × 柳澤寿男
プーランク:喜歌劇《ティレジアスの乳房》全幕
演奏会形式:フランス語原語上演・日本語語り付
全2幕
語り手:秋野暢子
ソプラノ:辰巳真理恵(テレーズ)
テノール:新津耕平(亭主)他
合唱:プール・レザンファン
【柳澤寿男指揮者コメント】
コソボの作曲家であるベチリによる《スピリット・オブ・トラディション》はバルカン室内管弦楽団のテーマ曲ともいえる一曲。躍動するリズムに、この土地に生きる人々の誇りと、未来へ向かうスピリットを感じてください。
プーランクの《ティレジアスの乳房》はフランスの詩人ギョーム・アポリネールの戯曲を元に、性別や夫婦の役割、社会の常識をユーモアと風刺によって鮮やかに問い直す喜歌劇です。1947年に初演された作品でありながら、まるで現代を見越していたかのようです。今回は、バルカン室内管弦楽団の活動に賛同してくださっている秋野暢子さんを語り手に迎えます。この自由奔放な作品にどのような新たな命を吹き込むのか、私自身も楽しみにしています。
チケット販売:https://teket.jp/18954/73043 一般5,000円/学生1,000円(税込・全席指定)
9/29(火)「バルカン半島・日本文化交流演奏会」杉並公会堂
18時半開場/19時開演
指揮:柳澤寿男 管弦楽:バルカン室内管弦楽団&World Peace Concert Orchestra
【公演内容】R.シュトラウス:交響詩《ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら》作品28
G.ヴェルディ:《レクイエム》全曲 他
ソプラノ:石上朋美 メゾソプラノ:鳥木弥生 テノール:村上敏明 バス:成田博之
合唱:World Peace Concert Choir
【柳澤指揮者コメント】
交響詩《ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら》ドイツの伝説に登場する、自由奔放ないたずら者ティルの物語を音楽で描いた作品です。場面が次々に移り変わる鮮やかな展開を、物語のページをめくるように楽しんでいただければと思います。
ヴェルディの《レクイエム》は、19世紀を代表する宗教曲の一つです。そこには、怒り、恐れ、悲しみ、赦し、そして希望という、人間のあらゆる感情が刻まれています。それは亡き人への祈りであると同時に、今を生きる私たちに「人はどのように生きるのか」を問いかける作品でもあります。今回は、バルカン半島から来日する演奏家と、日本のプロ・アマチュアの演奏家、さらに公演のために集まった有志による合唱団が、一つの舞台に立ちます。その大編成から生まれる壮大な響きと、演奏に込められた気迫を、ぜひ会場で受け止めてください。
チケット販売:https://teket.jp/18957/73048 一般2,000円/学生1,000円(税込・全席自由)
10/3(土) World Peace Concert in Nagoya 2026 愛知県芸術劇場コンサートホール
14時開場/15時開演 ☆14時45分~ 指揮者プレトーク
指揮:柳澤寿男 管弦楽:バルカン室内管弦楽団&中部フィルハーモニー交響楽団
【公演内容】コソボの作曲家ベチリ作曲《スピリット・オブ・トラディション》 より
G.ヴェルディ《レクイエム》全曲
ソプラノ:石上朋美 アルト:三輪陽子 テノール:村上敏明 バス:伊藤貴之
合唱:名古屋市民コーラス
※名古屋市民コーラスは1959年に発足。1994年のブラームス《ドイツ・レクイエム》演奏を機に、オーケストラ付き合唱曲に継続して取り組んでいます。幅広い世代の約190名が所属し、常任指揮者・山本高栄氏の指導のもと、演奏会や地域の合唱活動に参加しています。
【柳澤指揮者コメント】
名古屋市民コーラスとの交流は、サラエボ事件から100年の節目にあたる2014年、サラエボから始まった「平和祈念第九コンサート」の世界各地での公演をきっかけに始まりました。以来、名古屋市民コーラスには、バルカン室内管弦楽団が進める世界平和コンサートプロジェクトに参画していただき、交流を重ねてきました。今回は2014年、2018年に続き、3度目の共演となります。再び皆さんとともにステージに立ち、そのハーモニーを届けることを楽しみにしています。
そして《レクイエム》を、民族や国家の対立を経験したバルカン半島の演奏家たちと、市民合唱団がともに演奏することには、大きな意味があります。異なる歴史や背景を持つ一人ひとりの声と音が重なり、一つの響きになること。それ自体が、私たちの目指す平和の姿なのではないでしょうか。
チケット販売
愛知芸術文化センタープレイガイド(地下2階・アートプラザ内)
名古屋市文化振興事業団チケットガイド(ナディアパーク8階)
ローソンチケット(Lコード:42703)
ローソン、ミニストップ店内Loppi/Web予約:ローチケ.com
S席:5,000円 A席:4,000円 B席:3,000円 C席:2,000円

柳澤寿男指揮者
【柳澤寿男 プロフィール】指揮/バルカン室内管弦楽団音楽監督
コソボフィルハーモニー管弦楽団首席指揮者、
ベオグラード・シンフォニエッタ名誉首席指揮者、京都フィルハーモニー室内合奏団ミュージックパートナー。東京大学大学院総合文化研究科修士課程在籍(2026年4月~)。
東北ユースオーケストラ初代指揮者(~2026年3月)。
2019年 コソボ大統領勲章受章
2024年 日本国外務大臣表彰
趣味:スキー、シュノーケリング、鉄道の旅、スイーツ、健康づくり、日本史
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