『いちばんここに似合う人』や『あなたを選んでくれるもの』などの個性的な作品で多くのファンを持つミランダ・ジュライ。その作品に勇気をもらってきたという西加奈子さんに推薦コメントをいただきました。
初の短篇集『いちばんここに似合う人』でフランク・オコナー国際短篇賞を受賞し、映画監督やパフォーマンス・アーティストとしても活躍する作家ミランダ・ジュライが、9年ぶりとなる長篇第二作のテーマに選んだのは、ずばり「中年期」と「更年期」。アメリカで刊行と同時に旋風といってもいい反響を巻き起こした著者最高傑作『はいつくばって』(岸本佐知子訳、新潮クレスト・ブックス)を8月26日(水)、新潮社より刊行いたします。

■ 西加奈子さんから推薦コメントが届きました!
長年の愛読者であり、「ミランダ・ジュライにしかもらえない勇気がある!」と言い切る西加奈子さんに、本書の推薦文をいただきました。45歳の成功したアーティストは、ドライブ旅行のため立ち寄った街で若く魅力的な男性に出会ったことをきっかけに、様々なことに向き合うことになる。どうしようもなく変化する体、セックスの不思議、結婚の悲しみ、あるいは女としての人生そのものに。ミランダ・ジュライという作家が描く「更年期」が一筋縄でいくはずがない。でも、一筋縄でいく更年期なんて、果たしてあるのだろうか。私たちの体は、ひとつひとつ違う。この小説は、私たちそれぞれの「揺らぎ」を描いてくれるだけではなく、「揺らいでいるなら、その揺れを利用して踊っちゃいな!」と励ましてくれる。はちゃめちゃな、だが尊い女のダンスは続くのだ。
■ デビュー作から翻訳を手掛ける岸本佐知子さんからのメッセージ
訳しながら、何度も笑い、えぐられ、天井をあおぎ、そして涙ぐみました。ミランダはん、あんたって人は、本当にいつもいつも、なんて勇敢で大胆で自分の信念に忠実で、そしてどこまでもおもしろい人なんだろう……! と、彼女のものを訳すたびに噛みしめる思いを、今度もまた新たにしました。■ 世界が大注目! 海外でも多くの賛辞が寄せられています
ジョージ・ソーンダーズ(作家)現代文学を代表する作家が放つ、目もくらむほど大胆で、度肝を抜く傑作。
エマ・クライン(作家)
深遠で、性的に奔放で、どうしようもなく人間くさい。あらゆる殻を打ち破り、恐れを知らない精神が生み出した、まばゆいばかりの芸術作品だ。
マイケル・カニンガム(作家)
私はこの本をひとりで読むしかなかった。読んでいると何度も吹き出してしまうから。でも、それはただの笑いではなかった。胸が張り裂けそうな痛みや、心の澱が洗い流されていくような悲しみが、一緒になってあふれ出す笑いだ。もしアメリカに「国宝」を選ぶ制度があるなら、私は迷わずミランダ・ジュライを推すだろう。
「こういう作品を誰かが書いてくれるのをずっと待っていた!」と女性読者から熱い支持を得た全米ベストセラー。今年話題の一冊になること間違いなしの傑作は、「新潮クレスト・ブックス・フェア」の目玉作品としての刊行になります。ぜひお楽しみください。(フェアは全国の約130の書店にて9月から順次展開予定です)
新潮クレスト・ブックス
■ 書籍内容紹介
アーティストとして成功し、ハンサムな夫と可愛い子とともに暮らす45歳のわたし。新たな自分に出会うための単独ドライブ旅行をきっかけに、人生が思わぬ方向に転がりだす。すべてを失いかけ、ぶざまに、不器用に突き進む先に、はたして光は差すのか――。中年期の魂のジェットコースターを描き切り、全米図書賞ファイナリストにも輝いた著者最高傑作。■ 著者紹介
ミランダ・ジュライ Miranda July1974年ヴァーモント州生まれ。カリフォルニア大学サンタクルーズ校を中退後、ポートランドでパフォーマンス・アーティストとしての活動を開始。2005年、脚本・監督・主演を務めた初の長篇映画『君とボクの虹色の世界』がカンヌ国際映画祭でカメラ・ドール(新人監督賞)を受賞、大きな注目を浴びる。2007年、初めての短篇集『いちばんここに似合う人』でフランク・オコナー国際短篇賞を受賞。2011年、2作目の長篇映画『ザ・フューチャー』および、その制作過程に出会った人々をめぐるフォト・ドキュメンタリー『あなたを選んでくれるもの』を発表。2015年には初の長篇小説となる『最初の悪い男』を刊行した。2024年に発表した長篇2作目となる本書『はいつくばって』が全米図書賞のファイナリストに選ばれた。

(c) Elizabeth Weinberg
■ 訳者紹介
岸本佐知子 Kishimoto Sachiko翻訳家。訳書にルシア・ベルリン『掃除婦のための手引き書』、リディア・デイヴィス『ほとんど記憶のない女』、ミランダ・ジュライ『いちばんここに似合う人』、ジャネット・ウィンターソン『灯台守の話』、ジョージ・ソーンダーズ『短くて恐ろしいフィルの時代』など多数。編訳書に『変愛小説集』『居心地の悪い部屋』など、著書に『なんらかの事情』『わからない』など。2007 年に『ねにもつタイプ』で講談社エッセイ賞、2026 年には伊丹十三賞を受賞。
■ 書籍データ
【タイトル】はいつくばって【著者名】ミランダ・ジュライ/岸本佐知子訳
【発売日】2026年8月28日
【造本】単行本(新潮クレスト・ブックス)
【定価】3,245円(税込)
【ISBN】978-4-10-590211-7
【URL】https://www.shinchosha.co.jp/book/590211/
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