2018年11月30日(金)公開の映画『くるみ割り人形と秘密の王国』。
最近実写映画を当てまくっているディズニーが「くるみ割り人形」を実写化した作品です。
この冬の注目作を日本最速レビュー。
ディズニーファンにはたまらない演出
原作は1816年の「くるみ割り人形とねずみの王様」。
これをもとにバレエ「くるみ割り人形」が作られました。
『くるみ割り人形と秘密の王国』でもチャイコフスキーによる「行進曲」「金平糖の精の踊り」「花のワルツ」などの名曲が様々なアレンジで舞台を彩ります。
クリスマスソングとしてバレエ組曲は知っているけれど、バレエは見たことないしストーリーは知らないという人も多いでしょう。
ディズニーファンでは東京ディズニーシーで公演されていた「ミニーのナットクラッカー」しか知らないという人もいるかもしれません。
『くるみ割り人形と秘密の王国』は、「くるみ割り人形」のエッセンスは残しつつ、ストーリーはほぼ違う話になっているので、ストーリーの知識は必要はありません。
バレエ「くるみ割り人形」からは音楽だけでなく、超一流バレエダンサーのミスティ・コープランドとセルゲイ・ポルーニンも出演。
バレエへのオマージュもしっかりと捧げられています。
そしてウォルト・ディズニーにとっても「くるみ割り人形」は重要な作品でした。
1940年に公開された映画『ファンタジア』。
ミッキーの「魔法使いの弟子」が有名な作品ですが、その直前が組曲「くるみ割り人形」です。
ウォルトは「くるみ割り人形」の音楽にインスピレーションを受けてキノコや花、雪の精といった自然の世界を描き、クラシック音楽とアニメーションを融合させました。
音楽と映画が作る美しい世界観は現在まで受け継がれています。
『くるみ割り人形と秘密の王国』には、そんな『ファンタジア』を意識したシーンがあります。
組曲、バレエ、ファンタジア、それぞれの「くるみ割り人形」に影響を受けながら、新しい物語が誕生しました。