夏休み明けに差が出る理由を、定期テスト・学習習慣・苦手科目・部活・志望校不安から整理

2学期に入ってから「成績が下がった」「勉強のペースが戻らない」「苦手科目が分からない」といった悩みが生じるケースを確認しています。
2学期は、夏休みを挟んで生活リズムや学習習慣が変化するだけでなく、学校行事や部活動なども重なりやすい時期です。また、数学や英語などの積み上げ型教科では、以前の単元の理解不足が新しい内容で表面化することもあります。
そこで本稿では、2学期に保護者が抱えやすい学習上の悩みを整理し、定期テスト対策や学習習慣の立て直しにおいて、どのような点を確認すべきかを解説します。
調査結果サマリー
2学期の相談では「定期テスト不安」「学習習慣の乱れ」「苦手科目」が上位
2学期は、夏休み明けの生活リズムや学習習慣の変化に加え、定期テストや授業内容への不安が重なりやすい時期です。特に、テストの点数や勉強時間、苦手科目など、複数の課題を抱えるケースもあります。
夏休み明けは、学習習慣の差が成績に表れやすい
夏休み中に勉強のペースが変わると、2学期が始まってからも家庭学習のリズムを戻せないことがあります。定期テスト前になってから慌てて勉強を始めるのではなく、普段の学習時間や勉強の進め方を早めに確認することが大切です。
秋の早期対策が、成績低下の長期化を防ぐ鍵になる
成績が下がったとき、単純に勉強時間を増やすだけでは解決できない場合があります。定期テストの失点、苦手な単元、提出物の進み具合、学習習慣などを分けて確認し、次のテストに向けて具体的な課題を整理することが重要です。
調査背景
2学期は学習内容が難化し、成績差が広がりやすい時期
1学期よりも授業内容が進み、英語・数学などの積み上げ型教科で理解差が表れやすいことを説明する。
夏休み明けは生活リズムや学習習慣が乱れやすい
夏休み中は学校がないことで、起床時間や就寝時間、家庭学習の時間が変化しやすくなります。2学期が始まってからも勉強する時間やペースが戻らない場合、定期テストに向けた準備が後回しになることがあります。
保護者からは「急に成績が下がった」「勉強しなくなった」という相談が増えやすい
2学期に成績の変化があった場合、単純に勉強時間だけを原因と考えるのではなく、学習習慣、苦手科目、テスト対策、提出物、学校生活などを分けて確認する必要があります。どこに課題があるのかを早めに把握することで、次の定期テストに向けた具体的な対策を立てやすくなります。
調査結果(1):定期テストに関する相談
2学期最初の定期テストに不安を感じる保護者が多い
今回分析した200件の相談のうち、定期テストに関する相談は72件(36.0%)となりました。特に2学期最初の定期テストを前に、「1学期より点数が下がった」「次のテストが心配」といった相談が寄せられました。
1学期より点数が下がり、原因が分からないという相談が目立つ
定期テストに関する72件の相談のうち、「1学期より点数が下がった」という内容は42件(58.3%)、「点数が下がった原因が分からない」という相談は29件(40.3%)でした。
点数低下の背景には、学習内容の難化だけでなく、勉強時間不足、復習不足、テスト対策の開始時期、提出物の管理など、複数の要因が考えられます。そのため、点数だけを見るのではなく、どの教科・単元で失点したのか、テスト前にどの程度準備できていたのかまで確認することが重要です。
定期テスト対策は、直前だけでなく3週間前からの設計が重要
定期テスト対策では、直前に勉強時間を増やすだけではなく、テスト約3週間前から計画を立てることが重要です。
提出物やテスト範囲の確認から始め、暗記科目、英語・数学の演習、間違えた問題の復習、直前チェックへと段階的に進めることで、直前に学習が集中することを防ぎやすくなります。
調査結果(2):学習習慣の乱れに関する相談
夏休み明けに家庭学習のペースが戻らないケースがある
今回の相談では、学習習慣に関する相談が86件(43.0%)と、5つの分類の中で最も多くなりました。そのうち51件(59.3%)では、夏休み明けに家庭学習のペースが戻らないことが相談内容に含まれていました。
夏休み中に生活リズムや学習時間が変化し、学校が始まっても以前の学習ペースを取り戻せないケースが見られました。
スマホ・睡眠・部活などにより、勉強時間が後回しになりやすい
学習習慣に関する86件のうち、スマートフォンやゲームなどによって学習時間が後回しになる相談は37件(43.0%)、睡眠や生活リズムに関する相談は32件(37.2%)でした。
また、部活動や帰宅時間との両立を課題として挙げた相談も28件(32.6%)ありました。家庭学習ができない背景には、本人の意欲だけではなく、日々の時間の使い方が関係している場合があります。
学習習慣の立て直しには、時間ではなく行動の固定化が必要
学習習慣を立て直す際には、最初から長時間の勉強を目標にするのではなく、「毎日何時から始めるか」「最初に何をするか」を決めることが重要です。
勉強時間を増やすことだけを目標にせず、開始時間や学習内容を固定することで、毎日の行動として定着させやすくなります。
調査結果(3):苦手科目に関する相談
2学期は英語・数学などの積み上げ型教科でつまずきが表れやすい
苦手科目に関する相談は63件(31.5%)ありました。特に英語・数学について、「以前の単元から分からなくなっている」「2学期になって授業についていくのが難しくなった」といった相談が寄せられています。
2学期の学習内容だけに原因があるとは限らず、1学期やそれ以前の内容の未理解が、新しい単元の学習で表面化するケースもあります。
「何が分からないか分からない」という状態になる生徒もいる
苦手科目に関する相談では、教科名だけでは課題を特定できないケースがあります。
「数学が苦手」「英語が分からない」という状態から、単元、問題形式、計算・文法などの基礎、家庭での学習方法まで分けて確認することで、具体的な課題を把握しやすくなります。
苦手科目対策は、戻る単元を特定することから始める
苦手科目への対応では、現在の授業内容を繰り返すだけでなく、必要に応じて以前の単元まで戻り、どこまで理解できているかを確認することが重要です。
「どこから復習するか」を明確にすることで、必要以上に広い範囲を勉強することを避け、現在の授業についていくための学習計画を立てやすくなります。
調査結果(4):部活との両立に関する相談
2学期は部活や学校行事が重なり、勉強時間が不足しやすい
部活動との両立に関する相談は38件(19.0%)でした。2学期は通常の部活動に加え、文化祭や体育祭などの学校行事が重なることもあり、家庭学習の時間を確保しにくくなるケースがあります。
疲れて帰宅し、勉強に取りかかれないという相談が見られる
「部活から帰ると疲れて勉強を始められない」といった相談では、単純に「やる気がない」と判断するのではなく、帰宅時間や睡眠時間、活動日数などを確認する必要があります。
特にテスト前でも部活動がある場合、平日の学習時間が限られるため、あらかじめ学習できる時間を把握しておくことが重要です。
部活生には、短時間でも継続できる学習計画が必要
部活動と学習を両立する場合は、毎日長時間の学習を前提にするのではなく、平日は短時間でも継続し、休日や部活動のない日に不足分を補う計画が有効です。
テスト前には部活動や学校行事の日程を確認し、勉強できない日を想定して前倒しで学習することもポイントになります。
調査結果(5):志望校不安に関する相談
2学期の成績低下が、志望校への不安につながりやすい
志望校不安に関する相談は31件(15.5%)でした。定期テストや模試の結果を受け、「現在の成績で志望校を目指せるのか」「志望校を変更したほうがよいのか」と悩む保護者からの相談が寄せられています。
保護者は「今の成績で間に合うのか」を不安に感じやすい
受験学年では、2学期以降に志望校と現在の学力との差を意識する機会が増えます。
そのため、「今の成績で間に合うのか」「これから何を優先して勉強すればよいのか」といった相談につながるケースがあります。
志望校判断は、1回のテスト結果ではなく学習課題の中身を見る必要がある
志望校を考える際には、1回のテスト結果だけで判断するのではなく、複数回の成績推移、模試、内申、教科ごとの課題などを分けて確認することが重要です。
点数だけを見るのではなく、「どの教科・単元を改善すればよいのか」を具体化することで、その後の学習計画にもつなげやすくなります。
相談現場から見えた傾向
成績低下の原因は、勉強時間不足だけではない
今回の200件の相談を分析すると、1つの項目だけではなく、複数の課題が同時に挙げられている相談が118件(59.0%)ありました。
特に「学習習慣+定期テスト」「学習習慣+苦手科目」「定期テスト+苦手科目」など、学習時間、テスト対策、理解度に関する悩みが重なるケースが見られました。
保護者と本人で、課題の捉え方が異なるケースもある
保護者は「成績が下がったこと」を心配している一方で、本人は「何から勉強すればよいか分からない」という状態になっている場合があります。
そのため、成績という結果だけで判断せず、学習時間、理解度、テスト対策、生活リズムなどに分けて課題を確認することが重要です。
2学期の早い段階で原因を分解することが重要
今回の相談分析から、2学期の成績不安への対応では、「勉強時間を増やす」という一つの対策だけではなく、どこに課題があるのかを早い段階で特定することが重要だと考えられます。
秋のうちに次回テストの日程、苦手単元、提出物、部活動や学校行事などを整理することで、その後の学習計画を具体化しやすくなります。
塾長コメント
2学期の成績低下は、早期に原因を分けて対策すれば立て直しやすい
今回の相談分析では、定期テストや学習習慣だけでなく、苦手科目、部活動、志望校への不安など、複数の課題が重なって相談されるケースが見られました。
2学期に成績が下がったとき、まず大切なのは、点数だけを見て「勉強が足りない」と判断しないことです。学習時間が不足しているのか、以前の単元につまずきがあるのか、テスト対策の開始が遅れているのかによって、必要な対策は変わります。
特に早い段階で課題を分解できれば、次の定期テストに向けて優先順位を決めやすくなります。まずは「どの教科の、どの単元で、何ができていないのか」を確認することが、立て直しの第一歩だと考えています。
秋は、学習習慣を立て直し、次の定期テストに向けて再設計する時期
秋は、夏休み明けに崩れた学習習慣を見直し、次の定期テストに向けて学習計画を組み直すタイミングです。
最初から長時間の勉強を求めるのではなく、毎日の学習開始時間を決め、提出物やテスト範囲を確認し、苦手単元を少しずつ復習していくことが重要です。
また、受験学年では、この時期の定期テストや模試の結果から志望校への不安が強くなることもあります。ただし、一度のテスト結果だけで志望校を判断するのではなく、複数回の成績推移や教科ごとの課題、今後どこまで改善できるかを合わせて考えることが大切です。
秋の段階で学習状況を整理し、次のテストまでに何を修正するのかを具体的にすることが、その後の学習を進めるうえで重要だと考えています。
調査結果を踏まえた支援内容
定期テスト対策と学習習慣の立て直しを個別に支援
個別の会では、今回の相談分析で多く見られた「定期テスト」と「学習習慣」の課題に対して、現在の学習状況に合わせた個別のサポートを行っています。
具体的には、テスト範囲や提出物の確認、学習開始時期の整理、英語・数学の演習計画、暗記科目の学習スケジュールなど、次の定期テストまでに取り組む内容を具体化します。
また、部活動などで毎日の学習時間が限られる場合には、平日と休日で学習内容を分けるなど、無理なく継続できる学習計画を一緒に考えます。
苦手科目の原因分析と、秋以降の学習計画を設計
苦手科目については、「数学が苦手」「英語が分からない」といった教科単位の判断だけで終わらせず、どの単元・問題形式でつまずいているのかを確認します。
必要に応じて前の学年や1学期の内容まで戻り、現在の授業を理解するために必要な基礎を整理します。
そのうえで、次の定期テストまでの復習計画や、部活動・学校行事を考慮した学習スケジュールを設計します。「何を、いつまでに、どこまでできるようにするか」を明確にすることで、2学期後半の学習につなげていきます。
調査概要
調査主体:個別の会
調査名:2学期の成績低下に関する保護者相談内容の分析
調査期間:2026年7月1日~2026年8月31日
調査対象:小学生・中学生・高校生の保護者から寄せられた問い合わせ・無料面談相談
調査方法:問い合わせ・無料面談の相談内容を匿名化し、内容を「定期テスト」「学習習慣」「苦手科目」「部活」「志望校不安」などの項目に分類して集計
有効回答数: 200件
集計方法:相談内容をカテゴリ別に分類し、各項目の相談件数・割合を集計。1件の相談に複数の項目が含まれる場合は、それぞれの項目に重複してカウント
表記方法:各グラフ・数値には必要に応じて「n=200」を明記
備考:本調査は、個別の会による自社調査です。相談内容は個人が特定されない形で匿名化し、カテゴリ別に集計しています。複数の相談項目を含むケースがあるため、各項目の割合を合計しても100%にならない場合があります。また、本調査は個別の会に寄せられた相談を対象としたものであり、小学生・中学生・高校生の保護者全体の傾向を示すものではありません。
会社概要
個別の会について
個別の会は、一人ひとりの学習状況や目標に合わせた個別指導を行う学習塾です。
定期テスト対策や苦手科目の復習だけでなく、日々の学習習慣や部活動との両立、受験に向けた学習計画など、生徒ごとに異なる課題を整理しながら学習をサポートしています。
今回の調査で多く見られた「何から勉強すればよいか分からない」「苦手科目の原因が分からない」といった悩みに対しても、現在の学習状況を確認し、必要な対策を一緒に整理することを大切にしています。
お問い合わせ先
2学期の定期テスト対策、学習習慣、苦手科目、部活動との両立、志望校選びなどについて、保護者・生徒からの相談を受け付けています。
無料相談・お問合せ:https://kobetsu-kai.com/contact/
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