最優秀賞(2025年8月)→株式会社Rebounder設立(2026年2月)→岐阜県のスタートアップ支援事業に採択(2026年8月4日)。「キミテラス」は岐南工業高校で実証実験中、10月に本運用へ

DigiTech Quest 2025 の最優秀賞「キミテラス」(背景はイメージイラスト)
株式会社ウォーカーが企画・開催する体験型DXコンテスト「DigiTech Quest(デジテッククエスト)」。その2025年大会(第2回)で学生が出した事業案が、1年で会社になり、岐阜県のスタートアップ支援事業に採択されました。
事業案の名は「キミテラス」。教室に置いたデジタルサイネージで、学校からの連絡と地元企業の情報を同じ画面に流す、校務DXのサービスです。提案したのは、当時 岐阜工業高等専門学校に在学中だった奥村 魁斗(おくむら かいと)さん。2025年8月31日の最終プレゼンで最優秀賞を受賞しました。
受賞から1年の経緯
- 2025年8月31日:DigiTech Quest 2025(第2回)の最終プレゼンで「キミテラス」が最優秀賞(研究奨励金10万円)
- 2026年2月:受賞した事業案をそのまま形にし、株式会社Rebounder を設立(学生起業)
- 2026年6月1日:岐阜県立岐南工業高等学校で実証実験を開始(~9月30日)
- 2026年8月4日:岐阜県「令和8年度 技術活用型スタートアップ掘り起こし・加速化支援事業プログラム」に採択(募集数は5者程度)
- 2026年8月20日:同事業のキックオフミーティング・起業家交流会に参加(会場:OKB SCLAMB/岐阜大学内)
- 2026年8月8日~29日:DigiTech Quest 2026(第3回)に協賛企業として参画
- 2026年9月2日:同事業の初回メンタリングを実施
- 2026年10月(予定):「キミテラス」本運用開始
奥村さんは現在も岐阜工業高等専門学校 専攻科1年に在学しながら、代表取締役を務めています。

受賞から1年の経緯と実証実験の実績(数値は2026年9月3日時点)
岐阜県のスタートアップ支援事業に採択
株式会社Rebounder は、岐阜県が実施する「令和8年度 技術活用型スタートアップ掘り起こし・加速化支援事業プログラム」に採択されました。技術シーズを持つスタートアップを対象に、県が約7か月にわたって伴走支援する事業です。
- 事業名:令和8年度 技術活用型スタートアップ掘り起こし・加速化支援事業プログラム
- 実施主体:岐阜県 産業イノベーション推進課 スタートアップ推進係
- 募集数:5者程度
- 支援期間:令和8年8月上旬~令和9年2月下旬
- 支援内容:定期的な面談による事業加速化支援(ビジネスモデル策定・協業先探索・共同研究マッチング等)、先輩スタートアップとの交流会・成果発表会、実践型研修2回
- Rebounder の採択日:2026年8月4日
参考|岐阜県発表
・参加者募集について(2026年6月8日発表)https://www.pref.gifu.lg.jp/site/pressrelease/500436.html
・キックオフミーティングの開催について(2026年7月21日発表)https://www.pref.gifu.lg.jp/site/pressrelease/508305.html
「キミテラス」とは ── 学校の負担ゼロで、教室の連絡と地元企業をつなぐ
「キミテラス」は、教室に設置するデジタルサイネージです。学校からの連絡と、地元企業の情報を、同じ画面に並べて配信します。

「キミテラス」の仕組み(株式会社Rebounder 提供資料をもとに作成)
- 端末は無償設置。学校の負担は電気代と通信費のみで、機器費・設置費・撤去費はRebounderが負担します。
- 教員はPCまたはスマートフォンへの音声入力で連絡を登録。AIが掲示物の体裁に整えて表示します。紙の掲示物を作り、印刷し、貼り替える手間を減らします。
- 画面の一部が地元企業の掲載枠です。その掲載料が運営費となり、学校の費用負担ゼロを成立させています。
- 掲載内容は、すべて進路指導の教員が事前に確認します。
- 生徒の情報はAIに渡す前にマスキング。配信は学校のネットワーク環境に合わせ、端末側から取りに行く方式を採用しています。
実証実験(2026年6月1日~9月30日)
- 実施校:岐阜県立岐南工業高等学校
- 設置台数:電子工学科 1~3年 各1台=3台
- 掲載企業:6社
- 総表示時間:6~7月の2か月・3台合計 914.4時間
- 導入校:5校(稼働1校/契約済1校/設置決定3校)
- 本運用:2026年10月から予定
高卒採用のルールを、設計そのものに織り込む
高校生の就職には、企業・学校・行政の申合せによる時期のルールがあります。求人票の公開は毎年7月1日から、生徒の応募開始は9月5日からです。
キミテラスは、このルールを運用上の注意事項ではなく、仕組みとして実装しています。6月30日までは採用に関する訴求を出せないよう制限し、企業の認知を目的とした情報のみを掲載します。生徒が企業名を知るのは、応募先を選ぶ何か月も前 ── 求人票が並ぶ時期に、はじめて名前を見る企業ばかり、という状態を避ける設計です。
学校と地域にとっての意味
地方の高校では、生徒が地元企業を知らないまま進路を決める構図が長く指摘されてきました。企業側も、高校生に届く接点を持ちにくい。一方で教員は、日々の連絡業務に時間を取られています。
キミテラスは、この3つを1枚の画面で同時に扱います。教員の連絡業務を軽くし、生徒に地元企業を知る時間を渡し、企業に高校生への接点をつくる。学校の予算を使わずに成立させるために、企業の掲載料を運営費に充てる構造を採りました。
この着想は、コンテストの3週間で生まれ、審査で選ばれ、そのまま会社になっています。
コメント|株式会社Rebounder 代表取締役 奥村 魁斗(案・ご本人確認前)
「DigiTech Quest は、自分のアイデアを初めて社会に問う場でした。最優秀賞をもらった時点では、まだ画面の中の絵でしかなかったものが、いま実際に教室で動いています。県の支援事業に採択いただいたことで、1校ずつ確かめてきたことを、地域全体に広げる段階に入りました。学生のうちに始めたからといって、学生向けの製品にはしません。学校が本当に使えるものにします。」
コメント|DigiTech Quest 実行委員会/株式会社ウォーカー 代表取締役 伊東 雄歩
「コンテストは、賞を渡して終われば、ただのイベントです。私たちが確かめたかったのは、学生が3週間で考えたものが、社会の中でどこまで持つのかでした。キミテラスは、教室で毎日動き、学校の予算に手を出さず、採用ルールにも合わせて設計されています。それを作ったのが在学中の学生だという事実が、いちばんの成果です。今年の第3回でも、同じ道を進むチームが出てくることを期待しています。」
株式会社Rebounder 会社概要
- 商号:株式会社Rebounder
- 設立:2026年2月
- 代表者:代表取締役 奥村 魁斗(岐阜工業高等専門学校 専攻科1年)
- 事業内容:教育機関向けデジタルサイネージ「キミテラス」の開発・運営、AI活用の受託開発
- コーポレートサイト:https://rebounder.jp
- サービスサイト:https://school-signage.net
DigiTech Quest 2025(第2回)開催概要
- 名称:DX体験型実践イベント「Digitech Quest 2025」
- 主催:岐阜大学 社会システム経営学環 地域ラボ・岐阜/地域ラボ・中津川
- 企画/運営協力:株式会社ウォーカー
- 協賛:株式会社NTTドコモ
- 会場:岐阜大学 全学共通教育F棟 アクティブラーニング教室(コモンズ1A・1B教室)
- 会期:キックオフ 2025年8月10日(日)・11日(月・祝)/最終プレゼン・審査発表 8月31日(日)
- 賞:最優秀チーム 10万円(1組)/優秀チーム 各5万円(2組)
DigiTech Quest(デジクエ)とは
DigiTech Quest は、「学生×企業が実社会のDX課題に挑む、体験型DXコンテスト」です。参加学生はチームを組み、企業・行政が抱えるリアルな課題に対してアイデアを出し合い、プロトタイプの開発からプレゼンテーションまでを行います。
- 第1回(2024年):ぎふ地域創発人材育成プログラムの一環として始動。
- 第2回(2025年):NTTドコモを協賛に迎え、岐阜大学を会場に開催。本リリースの「キミテラス」はこの回の最優秀賞。
- 第3回(2026年):テーマは「岐阜市の観光課題解決」。公益財団法人 岐阜観光コンベンション協会が課題を提供し、NTTドコモの人流データ「モバイル空間統計(R)」を初めて学生が活用。株式会社Rebounder は協賛企業として参画。
最大の特徴は、座学では得られない「実社会の課題を、自分たちの手で形にする」経験を学生に提供する点です。優勝チームは、協賛企業の支援を受けながらアイデアの事業化に取り組むことができます。
取材のご案内
- 株式会社Rebounder 代表取締役 奥村 魁斗 氏への取材(学生起業・県事業採択・事業計画)
- 岐阜県立岐南工業高等学校での実証実験の現地取材・撮影
- 主催者・運営(DigiTech Quest 実行委員会/株式会社ウォーカー 代表 伊東 雄歩)への取材
- DigiTech Quest 2026(第3回)の結果に関する取材
- 「キミテラス」の画面・管理画面のデモ
お問い合わせ先
本リリース全般/DigiTech Quest について
DigiTech Quest 実行委員会(運営:株式会社ウォーカー)
広報担当:伊東 雄歩
TEL:090-6015-3588 / E-mail:contact@digitech.quest
公式サイト:https://digitech.quest/
株式会社Rebounder/キミテラスについて
E-mail:rebounder@googlegroups.com
公式サイト:https://rebounder.jp / https://school-signage.net
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