テンパっていたら「落ち着いて」と声をかける

新入社員がなにか失敗してしまった時は「きっとこうに違いない」という自分の考えで怒ってしまうこともあるのではないでしょうか。

ただ、仕事は常に自分が想定していることだけではないはずです。頭ごなしに失敗を否定するのではなく、理由を聞くべきですよね。
もしかしたら、今まで気づかなかった仕事のシステムの欠陥が見えてくるかもしれません。

また、失敗するまで気づかなかった先輩社員である自分の責任もあるかもしれません。
仕事の途中でも、作業を確認したり、テンパっていたら「落ち着いて」と声をかけてあげてください。「自分のことを、ちゃんと見てくれているんだ」と、嬉しくやる気がでるのではないでしょうか。

 

会社の悪口を言わない

会社のあれこれをいい意味でも、悪い意味でもわかっている先輩社員。
その年代は、会社のよいところも、悪いところも知り、理解しているからこそ時々愚痴を言い、憂さ晴らしをしてリフレッシュしています。
同僚と話すのと同じように、ついついまだ何も知らない新入社員に向かって「この会社はこういうところがヤバいんだよ」と話してしまうこともあるでしょう。

ただ、入社したての新入社員に会社の悪口を話すのはNGです。
会社に対して、多かれ少なかれ夢や希望を持って入ってきているひとが多いと思います。
何年も勤めている先輩から会社の悪口を聞くと、新入社員は幻滅してやる気がなくなり、自分もこの先希望がないのではないか、と考えてしまうでしょう。

今の新入社員は、ゆとり世代やさとり世代なので、会社に対してそれほど執着心を持っていません。もし暗い未来が見えてしまえば、さっさと見切りをつけて次の週には辞めてしまっている、という事態もあり得ないことではありません。そんなことより、プライベートなことも話してみたり、相手にも趣味などをほどよく質問して、ぐっと仲良くなる方が有益でしょう。

いかがでしたでしょうか。
新入社員に仕事を教えることで、仕事のことや自分のことで新しい発見があり、自分にとっても有益なものになるでしょう。
せっかく入ってきた新入社員を辞めさせないためにも、先輩社員はお互い気持ちよく仕事ができる方法を心得て置いた方がよいでしょう。

新年度は、新入社員も先輩社員も、みな新たな環境で緊張しているものですが、お互い気持ちよく仕事をしたいものですね。

月の労働時間350時間、音楽プロモーターでワーカホリックだった上にライターを兼業する無謀な87年生まれ。毎日アーティストと飲んだくれ、明け方に帰宅するという生活を5年間続ける。 現在はフリーランスのライター。女性の社会問題・仕事女子の生態・エンタメに従事。