ジェーン・スーさん

――いちリスナーとしては「スーさんはどんな相談にも答えてくださりそう」な印象があります。だから「くだらない相談だけど送ってみよう!」と思えるのかなと。やはり番組としては、生放送ゆえのライブ感を大事にしているのでしょうか?

ジェーン・スーさん:そもそも友達の相談に乗るとき、事前にその内容を聞くことはないですよね。聞いたその場で対応するのが普通だと思います。それを考えると、私が番組でしていることは、誰でも普段からしていることで、特別なことではないとも思うんです。日常会話に近いのかなと。

代行MCやリスナーの存在も大きいですね。私がひとりでじっくり練った回答をするわけではなく、私や代行MCが手も足も出ない相談に対し、リスナーがその道のプロとして回答してくれることもありますから。

――番組本も大好評だと聞きます。書籍化されるにあたり、掲載する相談をどのように選ばれたのでしょうか?

ジェーン・スーさん:本に掲載した33本は厳選に厳選を重ねた相談ばかりです。スタッフ同士で印象に残った相談を出し合って決めました。深刻なものやライトなものなどジャンルが偏るとよくないので、何度も抜き差しして調整しましたね。また、ラジオで音声として聴くのと文字起こしをした文章を読むのとでは、印象がだいぶ違うので選ぶのは本当に大変な作業でした。

読んでいただくと、ひとつくらいはご自身に重なる相談があるのではないかと思います。ラジオを聴く習慣がない方でも楽しめるような仕掛けをしたつもりです。リスナー以外の方にも手に取っていただきたいですね。