三月 旭
自分の「好き」に忠実に、こだわり強めに生きる偏愛まみれのライター/編集者。機能性やトレンドよりも「これが好き」を優先し、最高の自分受けを追求中です。冬服をこよなく愛し、夏に着るものがないのが悩み。猫2匹を愛でながら、高円寺うろつくのが趣味。できることなら、一年中ニットで過ごしたい派です。
人気が再燃しているレコード。私も日頃からレコードで音楽を楽しんでいる1人です。
ただ、レコードが主流だった時代にはまだ生まれておらず、当時のことは全然知りません。
それなのに、勝手に気持ちが “タイムスリップ” してしまう。そんなレトロ感満載のレコードプレーヤーを見つけました。
箱からもう昭和。でもUSB-CもBluetoothもあるよ

それが、ANABASの「GP-N3BT-R」。
日本コロムビアから販売されていたポータブルレコードプレーヤー「GP-3R」を正式ライセンスで復刻したモデルです。
赤とベージュのツートンカラーに、表面がシルバーの大きなダイヤルが2つ。

どこをとっても「昭和」を感じさせるデザインで、置いてあるだけでかなり存在感があります。
箱に入った状態も、すっかり昭和。

見てください、このフォント! すでに世界観ができあがっています。
箱も見た目も、数十年前からやってきたよう。でも、昭和の機材をただそのまま再現したわけじゃありません。
ちゃんと現代の暮らしに合わせて進化しているのが、このプレーヤーのポイント。
たとえば、本体の側面を見ると、そこにあるのはUSB-C端子。

毎日のように見ている端子のはずなのに、このボディに付いていると違和感すらありますね。
付属のUSB Type A-CケーブルとACアダプターを使って給電できるほか、モバイルバッテリーからの給電も可能。単1形乾電池6本でも駆動します。
取っ手も付いているので、コンセントのない場所へ持ち運ぶのもかんたん。
さらに、Bluetooth 5.2にも対応。

いつも使っているワイヤレスイヤホンやヘッドホン、ポータブルスピーカーと組み合わせて、レコードを楽しむこともできるんです。
見た目から想像した通りの、「正解の音」が鳴る
さっそく使ってみることに。サイズは約幅220×奥行き385×高さ73mm、質量は約1.3kgありますが、持ち上げてみると思ったより軽く感じます。
本体には10cmスピーカーを内蔵しており、外部スピーカーを用意しなくても、そのままレコードを楽しめます。

実際に鳴らしてみると、流れてきたのは見た目通りの “昭和なサウンド” 。
といっても、当時の音をリアルタイムに体験したわけじゃないし、知らないんですけれど。
それでも、昔のラジオから音楽が流れてくるような、60年代や70年代といった、知らないはずの時代の風景が目に浮かぶ。そんな不思議な感覚になるんです。

正直にいえば、いわゆる高音質ではありません。今のオーディオ機器と比べると、情報量たっぷりとはいえないし、低音もあっさりしています。
実際に、手持ちのBluetoothスピーカーへつないでみると、明らかに音の解像感が上がって、いつも聴くサウンドに近づきます。
でも、このレコードプレーヤーには、 “昭和なサウンド” がやっぱり似合うんですよね。
音の良し悪しだけで言えば、Bluetoothを使ったほうがいいんだけど、なぜかまた本体のスピーカーで鳴らしたくなるというか。

素朴で、スピーカーの少し奥から流れてくるような、なぜか懐かしく感じるサウンド。
「この見た目からは、こう鳴ってほしい」と思える、まさに “正解の音” を聴いているようでした。
17cm盤なら、置き方まで自由になる

もうひとつ特徴的なのが、設置方法の自由さ。
EP盤と呼ばれる17cmサイズのレコードであれば、付属のパーツを使って、斜めに立て掛けたり、壁に掛けたりして再生できます。

レコードプレーヤーというと、大きな台の上に水平に置いて使うイメージがありますが、これはインテリア感覚で置き場所を考えられるのも魅力。
気分や部屋に合わせて置き方を変える。そんな楽しさも含めて、レコードとの付き合い方が少し変わりそうです。
ただ、いわゆる「レコード」と聞いて思い浮かべるLP(30cm盤)は注意。
盤面が本体から大きくはみ出してしまうので、通常の平らな場所に水平置きが必須です。
新しいレコードの楽しみ方が増えました

回転数は33 1/3rpmと45rpmに対応(SP盤/78rpmは非対応)。
針にはオーディオテクニカ製「ATN-3600L/ATN-3600LC」を採用していて、古くなってきたら交換も可能。レコードプレーヤーとして必要なところにしっかり対応しています。


でも、「GP-N3BT-R」を使っていて楽しかったのは、スペックでは説明しきれないところ。
届いた箱から溢れでる、昭和っぽさ。レコードをセットして、内蔵スピーカーから流れるなぜか懐かしい音。
でも、古いままじゃなく、USB-CやBluetoothなど、ちゃんと今の暮らしの中で遊べるところがいい。
楽しみ方がまたひとつ増えて、一段とレコードにハマりそうです。
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