よく“言葉は生き物”と言われているが、インターネットが普及した現在、新しい言葉が生まれて拡散するスピードは以前より増したように思える。それを象徴するように、今年1月に実施された大学入試センター試験の現代文には“Twitter”をテーマにした問題が登場。いわゆる「クソリプ(論点のずれたリプライ)」や「パクツイ(他人のつぶやきをパクる)」を連想させる記述が本文中にあり、ネット上を賑わせたのは記憶に新しい。
ネット普及前から存在する恋愛ジャンルでもこの傾向は同じだ。大型掲示板などで「プリン」「ロミオ」といった言葉が次々と生まれ、まとめサイト、そしてSNSを通じてネットユーザーに浸透している。今回はそんな中から、広まりつつある“恋愛・結婚トラブルにまつわるネット用語”6つをピックアップし、語源や関連ワードも調べてみた。
なお、ネット用語は定義が不明確なものも多く、筆者の主観的な解釈が入っている点はあらかじめご了承いただきたい。
ロミオメール
別れた男性、または別れを切り出された男性が「やっぱり僕を照らしてくれる太陽はキミだけなんだ。あの時は気の迷いでA子に浮気したけどすべて忘れてもう一度やり直そう」など、歯が浮くような恥ずかしい言葉を並べて送ってきたメールのこと。シェイクスピアの戯曲『ロミオとジュリエット』の登場人物が語源。女性が書いた場合はジュリエットにちなんで「ジュリメール」と呼び名が変わる。
当人としては真剣なつもりなのだろうが、送られた側はとっくに気持ちが冷めていて、ヨリを戻せず終わることも多い。ちなみに復縁を求めるメールすべてがロミオ(ジュリ)メールと呼ばれるわけではなく、言外に「別れる原因を作った張本人が、まだやり直せると都合よく勘違いして復縁を求めてくる」という侮蔑の意味を含んでいる。