PIG DESTROYER『Terrifyer』

アンダーグラウンドなヘヴィメタルのファンあらば漏れなくその名前を知っているであろう名グラインドコア("ブラストビート"と呼ばれる激烈な速さのドラミングを中心とした、ファストで重くアヴァンギャルドなハードコア、ヘヴィメタルのサブジャンル)バンド、AxCxのギタリストだったスコット・ハルが結成したPIG DESTROYER。グラインドコアを代表するバンドのひとつとして、日本にも何度か来日を果たしています。

3rdアルバム『Terrifyer』は、このバンドの持ち味である常軌を逸したハイスピードなグラインドコアを収めた1枚目と、プログレッシヴな長尺ナンバー1曲のみによる2枚目という変則的な構成による2枚組のアルバム。全力で暴れられる1枚目と実験的で叙情性の高い2枚目とのギャップが何とも印象的な作品です。

ジャケットも爆乳なお姉さんのイラストが描かれた攻撃的で挑発的なものなのですが、真っ赤な背景といい、傷のようなノイジーなタッチといい、エロいというよりは不穏で何とも毒々しい仕上がりになっています。リリースされた国によっては、規制用のスリーブが差し込まれるなど、グラインドコアの凶暴性を雄弁に物語るおっぱいジャケ!

Impaled Nazarene『Absence Of War Does Not Mean Peace』

これも、筆者が大のお気に入りなジャケット! フィンランドのImpaled Nazareneによる『Absence Of War Does Not Mean Peace』というアルバムなのですが、柔らかいおっぱいに硬質で物騒なガンベルト(銃の薬莢を束ねたベルト)を組み合わせるアイデアが凄いです。

ガンベルトは、ヘヴィメタルの象徴的アイテムのひとつなのですが、まさか、こういう使い方があるとは予想もしませんでした。エ……エロい……。

Impaled Nazareneのアルバムは、この1枚しか所持していないのですが、ひたすらにアグレッシヴで暴虐的なサウンドがパッケージされた作品でした。

WIDOW『Life's Blood』

アメリカはノース・カロライナ州出身のWIDOW。2000年代に入って登場したENFORCERやSTEELWINGといったバンドに代表されるクラシカルなメタルを現代的にアップデートして再現するスタイルのバンドで、そこに、ダークな世界観を加えることで、ユニークなオリジナリティを獲得することに成功しています。

そんなWIDOWの現在のところの最新作が、2011年作の『Life's Blood』。血塗れな修道女のおっぱいがイーヴィルでありながら何とも扇情的。メロディアスな楽曲が揃っており、非常に聴きやすい作品だと思います。

中でも『Take Hold Of The Night』は、ギターのリフがクールな良曲ですよ!

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