問題2 “レトロフューチャー” の空想の世界はどうなる?
様々な世界が存在するディズニーリゾートの各テーマポートやテーマエリア。「夢」や「魔法」、そして「現実」や「非現実」と様々な個性を持ったエリアが多く存在します。
ただ、ポートディスカバリーは、実はちょっと特殊。「未来」でありながらも、実は「レトロフューチャー」と言う、「懐古(レトロ)的な未来(フュー チャー)」なのです。
わかりやすく言えば、このエリアは「100年前のアメリカの人たちが想像した、100年後の未来の世界」と言う位置づけ。
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「空想の世界」であるからこそ、未来でありながらも、東京ディズニーランドのトゥモローランドとは全く異なる、独特の神秘的で個性的なエリアとなっていました。
が、こうした世界観の中に、存在感が明確な映画のキャラクターが登場すると言うのは、どんな背景になるのでしょうか。
「時空を超えた未来のマリーナ」ではなくなるかも
ポートディスカバリーのエリアコンセプトは「時空を超えた未来のマリーナ」。
例えば、アメリカンウォーターフロントが1912年のニューヨークほか、ロストリバーデルタが1930年代後半の中央アメリカ……などの様に、ある程度明確な時代設定があるのに対し、ポートディスカバリーには、具体的な年代がありません。
ところが、映画『ファインディング・ニモ』は、現代社会のお話。ニモたちキャラクターが現れると言う事は、ポートディスカバリーは、「未来」と言う概念がなくなる可能性も……?
問題3「タートルトーク」と、どう折り合いをつける?
また、大きく気になるのは、ご承知の通り、既にアメリカンウォーターフロントのエリアには「タートルトーク」があり、映画『ファインディング・ニモ』に登場する、亀のクラッシュが大活躍中です。
ポートディスカバリーの新アトラクションは、『ファインディング・ドリー(原題)』(2016年公開予定)も題材となっているとはいえ、異なるエリアに、同じ映画シリーズのキャラクターがバラバラに存在すると言うのは、せっかくのこだわりある世界観が崩れてしまう気がするのですが、この辺もどう整理してくるのか興味深い所ですね。
しかし、それを言うならば「トイ・ストーリー・マニア!」も、1912年(アメリカンウォーターフロントの主な時代設定)に、『トイ・ストーリー』のおもちゃ達がいるのも、おかしな話ではあるのですが……。
問題4 不人気アトラクションは入れ替えていく傾向が加速?
「ストームライダー」は、ファストパス対応アトラクションでありますが、122人乗りのライドを、二台ほぼ同時に稼動させることができるため、非常に回転率が高く、待ち時間も少ないアトラクションでもあります。
そのため、混雑時でもそれほど長い待ち時間になる事は少ない特徴もあります。
しかしながら今回、まさかの刷新対象に……。
イメージ的には、そんなに閑散としているアトラクションでは無かった様にも思えますが。
これは想像でしかありませんが、こうした不人気(とまでは言えないと思いますが)アトラクションの入れ替えがどんどん進んでいくと言う傾向があるのかもしれない心配があります。
もちろん、これはごく当然の事であるとは思います。
ただ、いわゆるエリアのメインコンセプトが大きく変わってしまう様な変化については、せっかく建設当初に細かく張り巡らされたこだわりのバックグラウンドストーリーの整合性が取れなくなってきてしまう可能性が、ちょっと心配ではありますよね。