男性には“ブチ切れ”が効果的なわけとは?

さて本題です。夫に長生きしてもらうには、“ガミガミ妻”より“ブチ切れ妻”がお勧めの理由をご紹介しましょう。

妻にとっては堪忍袋の緒が切れた状態ではありますが、夫からみると、日頃から穏やかな妻が突然“ブチ切れ妻”に変貌してしまったのです。この瞬間、夫の心理状態は、まさに原始時代の狩りの前の緊張状態に陥ってしまいます。

つまり、ブチ切れ妻によってもたらされた夫のストレスは、問題解決に奮闘(敵と闘う状況)する間に発散され、仲直り(狩りが終了状況)のときには、安堵感で満たされます。原始時代の狩り状態がまさに再現ができているわけです。

しかも、狩りの手法からすると、日常的な小さな危険(妻のガミガミ)では、身をひそめて危険が通り過ぎるのを待つ方法を選択します。この場合、夫は妻のガミガミの原因を考えるよりは、妻の機嫌が直ることに集中しますので、夫の行動改善は起こりません。

一方、命がけの危険(妻のブチ切れ)の場合は、その危険に真正面から立ち向かおうとしてくれるので、結果的に夫は妻の怒りの原因探索に必死になって、深い反省とともに行動改善も起こるわけです。

いかがですか。“ブチ切れ妻”に変身した方が、夫にストレスがたまることもなく、夫が反省して行動まで改めてくれるのですから、一石二鳥だと思いませんか?

愛する旦那さまといつまでも仲良く、しかも長生きしてもらうために、普段は優しく穏やかに! そして、愛が勝る程度の小さなストレスは流してあげて、たま~に「調子に乗るでない!」とブチ切れ妻に変身するのがお勧めです。

但し、夫が反省したら適度にブチ切れ原因のヒントを出してあげることも忘れずに! 矛の収めどきを間違えると、離婚の危機に遭遇することもあるのです。ご注意くださいね。

心理カウンセラー・インテリアコーディネーター・社労士・旧司法試験合格といった多彩な資格を持ち、これらの資格と経験を活かして社労士事務所を経営していましたが、夫の転勤を機に事務所を廃業しました。現在は、資格を活かしたライターのお仕事を細々とさせて頂き、心理学系・医療系を中心としたコラムを書き始めて5年目を迎えています。