3月18日は「睡眠の日」です。「春眠暁を覚えず」ともいいますよね。そこで、今回は、春の眠気について考えてみましょう。ついでに、寝だめや二度寝、春の様々な眠気にもふれてみましょう。
春に眠くなるのは自分だけ?
冬は、寒さのために無意識のうちに身体に力が入って、交感神経が活発になりやすいのです。そして春になって急に暖かくなると、ポカポカした陽気に身体がリラックスして、副交感神経が活発になりがちです。
こんな冬と春の気温の急激な変化に、身体は一生懸命対応しようと頑張りますが、なかなかそうはいきません。
とくに3月から4月にかけては、朝と昼の寒暖差が激しく、ひどいときはその差が10℃以上になることも。この寒暖差に、自律神経を乱してしまう人も多く、寒暖差アレルギーのような体調不良や睡眠不足を引き起こしてしまう人も多いのです。夜の睡眠不足は、当然昼間の睡魔を引き起こします。
このような春の睡魔や体調不良は、身体が完全に春モードになれば自然と解消されます。とくに「春の眠気」は冬から春にかけての時差ぼけのようなものともいえるでしょう。
また、睡眠不足でなくても、午前中の肌寒さで緊張していた身体が、お昼近くになってポカポカ陽気になると、身体もリラックスして、一気に副交感神経が活発になります。
こんなふうに急激に副交感神経が活発になると、脳は睡眠モードになりやすいのです。
ただでさえ人は、食事をして腸が活発になると副交感神経が活発になってリラックスモードになります。だから、食後の日光浴は一層眠くなるのです。
ただし、寝ても寝てもひどい睡魔に襲われる、身体の不調が続く等の場合は、単なる「春の眠気」ではなく、治療が必要な病気である場合もありますので、早めに医師に相談しましょう。