○○を食べれば健康になる!△△を飲むとダイエットに効く! ――健康志向を背景にそんな記事が週刊誌やインターネットを賑わせ、スーパーの棚からその商品が姿を消す。
だがメディアの多くはメリットを強調するばかりで、なかなか食べすぎた場合のリスクまで説明してくれない。
そこで今回は、健康に良いと言われている食品・飲料のいくつかについて“摂りすぎ時”に起こり得るリスクを調べてみた。「バランスの良い食生活が一番」という先人たちの知恵を再認識するための助けにしてもらえればと思う。
こんにゃく
食物繊維の一種である「グルコマンナン」ほか多くの有効成分を含み、便秘の改善から美肌、骨粗しょう症の予防まで幅広い活躍をしてくれるこんにゃく。低カロリーで安価、腹持ちが良いためダイエットにもよく活用されている万能食品だ。
その一方、食べすぎるとお通じが良くなるどころか逆に腸が詰まってしまい、腸閉塞になるリスクが指摘されている。また、グルコマンナンは余計な脂肪の吸収を抑えるだけでなく、摂りすぎれば必要なビタミンなどの吸収も邪魔してしまうというから要注意。
グルコマンナンの含有量から逆算した、1日あたりのこんにゃくの適正量は約250グラムまで。ちょうど市販されている板こんにゃく1枚分くらいが目安になる。こんにゃく製品はご飯や麺類などとの「置き換えダイエット」に有効だが、やりすぎには気をつけたい。
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