ナッツ類
アーモンド、クルミ、ピーナッツなど「木の実」の総称で、古くから人類の貴重な栄養源になってきたナッツ類。ビタミンやミネラルのほか、オレイン酸、オメガ脂肪酸といった有効成分を含む。そのため効能も悪玉コレステロール減少、動脈硬化・心筋梗塞の予防、老化防止まで幅広い。
ただし栄養豊富なだけに、食べすぎはカロリーオーバーにつながる。また、市販のナッツ類は加工する段階で塩分や糖分、油分が過剰になっているものが多く、これも健康には悪影響だ。
どのナッツ類を食べるかによって異なるが、専門家によれば「1日に1オンス=約28グラム」が健康のための推奨量だという。これはアーモンドだと20~25粒ほどに相当する。塩味や甘味の効いたナッツ類はつい食べすぎてしまうことがあるが、適切な量にしておくのが良さそうだ。
お茶
西洋人が紅茶やコーヒーを好むように、日本人に古くから愛されてきた飲み物・お茶。煎茶、番茶、ほうじ茶、玉露など製法によって多くの種類がある。
渋み成分として「カテキン」を含み、抗菌・抗酸化作用、がんの予防、肥満防止など健康効果は大きい。また、抹茶や玉露に多い「カフェイン」は眠気を防ぎ、二日酔い防止にも効果を発揮する。
お茶の飲み過ぎによる健康リスクは、激痛をともなう尿路結石が代表的だ。これは植物に広く含まれる「シュウ酸」によるもので、ほうれん草などがシュウ酸の多い食品として有名。野菜のシュウ酸は茹で汁に排出されるという実験結果があるが、ある意味お茶は茹で汁そのものなのでリスクが高いのかもしれない。
今年の4月にはアメリカで、多量のお茶(紅茶)を飲んだ男性が緊急入院する騒ぎがあり、「シュウ酸腎症」と診断されたことが日本でもニュースになった。
また、カフェインも過剰摂取すれば胃痛、吐き気、頭痛などの原因となり、死に至るリスクすらある。特に玉露のカフェイン含有量はコーヒー以上なので、より注意が必要といえるだろう。あくまでお茶はリラックスのため、ほどほどの量にとどめておきたい。