休日の“寝だめ”は睡眠リズムを崩すだけ?

休日に疲れた身体を休養させるのはお勧めですが、長時間の寝だめはいけません。本来寝だめはできないと思っておきましょう。

人の身体には体内時計がありますので、目覚めて、昼間活動し、夜再び眠れるように調整されています。

だから、目覚めると、睡眠ホルモンがシャットダウンされて、昼間活動するために幸せホルモンが活発に分泌され、身体を活動モードに持っていきます。そして、起きてから14時間程度で再び睡眠ホルモンが分泌されて、睡眠モードへと身体を導きます。

ところが、この体内時計によって形成されているの睡眠のリズムが、長時間の寝だめをすることで狂ってしまいます。ですから休日に「ご飯も食べずにひたすら眠ってしまう」のはNGなのです。

ちなみに、この睡眠ホルモンは、幸せホルモンから合成されるので、昼間のストレスが多いと、睡眠ホルモンが不足してしまって、夜の睡眠に悪影響が出始めます。

だから、何かと環境の変化の多い春はストレスをためやすくなって睡眠不足になりがちです。と同時に寒暖差不足によって起こる自律神経の乱れによっても睡眠不足を引き起こします。

だから春は、時差ぼけのような睡魔に加え、様々な理由で昼間の睡魔に襲われやすくなるのです。

そんなときの2時間以上の昼寝は、昼間の睡魔は解消できても、今度は夜の睡眠に悪影響を及ぼします。睡眠のリズムを崩してしまいますので気をつけましょう。昼間の睡魔を解消し、夜の睡眠にも悪影響を及ぼさない昼寝は、30分程度の軽い昼寝がお勧めです。

「春の眠気」と「睡眠不足」の違いとその解消法

春の眠気は、次の2つに分けられます。

  1. 時差ぼけのような春の眠気
  2. 極度の疲労から「本当に身体が休息を求めている」

あなたの眠気が(1)と(2)のどちらかを区別する方法をご紹介しましょう。

春の眠気チェック~眠くても1度は起きてみよう!~

朝目覚めたら、まずカーテンを開けて部屋に光を入れましょう。天気が悪くても外の景色を10秒以上眺めてみましょう。ベランダや庭に出て、太陽の光を全身に浴びるのもお勧めです。

その後、いつものように顔を洗って、お腹にたまるしっかりとした朝食を採りましょう。

ちなみに日焼けが気になる方は、顔を洗って日焼け止めを塗ってから太陽を浴びるのでも、順番はどちらでもかまいません。とにかく朝食前に太陽光を浴びましょう。

その後歯磨きをしたり、出かける準備をしたり、テレビや本を読んだり、音楽を聴いたり、食後30分~1時間ほどたったとき、あなたの眠気はどうなっていますか?