「ナルシスト」疑惑は免れない

「俺通信」を送るにあたって、男性は女性から「こいつ、自分のことが大好きなんだな」というイメージを持たれることを覚悟するしかないです。受信した人には、高確率でそう見えてしまうので。送っちゃったひと、すでに手遅れです。

執拗に自分の話ばかりを続けていることに加え、「俺」さんはさらにナルシスト疑惑を深めるような、気味の悪いフレーズを混入させてきます。Nさんの「俺通信」で言ったら、15:07の「お疲れさま、オレ。」がそれ。自分で自分をねぎらっちゃってるのが、結構イタイです。

いや、これは、自らに話しかけているようなスタイルをとっているけど、「誰か、俺にお疲れさまって返してくれないかな~?」という期待が漏れ出しているのでしょう。ストレートに「返事くれ」と要求できないせいで、こういう歪んだ波形が出るのではないかと思います。

いかにも返信なんか気にしていないかのように、日記調、自己完結型で綴られる「俺通信」でも、送っている人は「優しい言葉をかけてくれないかなーん」「がんばってるねってほめてくれないかなーん」という、「あわよくば感」を捨てきれないでいるような気がしてならないのです。

すべてとは言わないまでも大多数の男性は、「人(なるべくは女子)にチヤホヤされたい!」という欲から、どうしても逃れられないように思えます。

しかし、自分で自分に話しかけるスタイルは、確実にドン引きされます。ナルシストのイメージは、一旦つくと払拭するのは難しいので要注意。

安否確認としては合格ライン

どう見ても中身スカスカの「俺通信」ですが、少しだけいいところも。
これほど無駄で意味のないものを立て続けに送ってくる人物は、さしあたって大きなトラブルに巻き込まれてはいないのでしょう。男友人の一人が、どうやら元気でやってるらしい。その平穏無事さが伝わってくることに、知り合いとしては「そりゃよかったね」と、あたたかな感情を感じなくもないのです。
ましてや、恋人や旦那さんからの「俺、無事。」という配信は、なかなか喜ばしいもの。

そう考えると、「俺通信」は、やや退屈な内容のほうがいいような気さえしてきます。
「さっき、車に轢かれたんですけど」「今、××病院」のような緊急事態を告げられるよりは、「メシ食った」「缶コーヒー買った」なんてどーでもいいような話題が届くほうが、ずっと安心。

この際、内容なんか何だっていいから何かしら送ってくれれば、安否確認に使えるな……、とは言えます。