大好きな花に囲まれた愛川欽也さんの遺影

 4月15日に肺がんのため亡くなったタレントの愛川欽也さん(享年80)をしのぶ会が4日、東京都内でしめやかに営まれ、約700人が参列した。

 「昭和9年会」の一員で愛川さんとともに「11PM」の司会を務めた大橋巨泉が代表弔辞を読み「今日初めて君の遺影の前で言います。『11PM』の司会者になる前から、僕はキンキンのファンでした」と“初告白”した。

 さらに「キンキンは友達にして最高の男。あまりお酒は飲まないのに、飲んだんじゃないかというぐらいよくしゃべって、よく笑って、特に男同士の集まりには欠かせない男でした」と思い出を振り返った。

 妻のうつみ宮土理は喪主あいさつで「キンキンが天国に召されてから今日で50日たちました。まだまだ私の悲しみは癒やされそうにありませんが、天からキンキンの声が聞こえてくるような気がします」と語り出し、「カミさん、笑うんだよ。明るくしゃべって。めそめそするのはカミさんらしくないよ。と、私のことを励まし続けてくれていると思います」と涙で声を震わせ、時折言葉に詰まりながらも気丈にあいさつした。

 また、参列者に向けて「今日はしのぶ会ということで、なんとなく湿っぽく悲しくなりそうな会なのですが、キンキンは明るく楽しいことが大好きでしたので、どうか皆さま、今日はキンキンを明るく見送ってやってください」と呼び掛けた。

 祭壇は、愛川さんの遺影を囲むように生前好きだったというヒマワリなど5280本の花が飾られ、愛用のディレクターズチェアとハットも置かれた。献花にもヒマワリが用意された。