バナナに3人の顔を彫るというのは初めての挑戦!

みなさん、“バナナート”ってご存知ですか? バナナの皮をキャンバスに、人の顔や模様、文字を描くというアートです。

近年、このバナナートで注目を浴びているのが、エンドケイプさんです。

エンドケイプさんはアニメ『ジョジョの奇妙な冒険』のOPやCM曲など数々の楽曲の作詞を手がけ、さらにエアコンの室外機マニアとしても知られるなど多彩な才能を発揮しているクリエイターです。

『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』 ©2018「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」製作委員会 12月28日(金)全国公開

このたび、大泉洋主演の映画『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』の公開を記念し、バナナつながりでコラボレーションが実現! エンドケイプさんに映画のポスターにもある大泉さん、三浦春馬さん、高畑充希さんの3人の顔をバナナに彫っていただきました!

日は経つにつれ、スーパーで買ったバナナがだんだん黒くなっていき…という経験はみなさん、あるかと思いますが、バナナートはまさにこれを活かしたアート。

エンドケイプさんは、裁縫用の針でバナナの皮の表面を突くことで、人工的にバナナの黒ずみを作り出し、それによって絵を彫っていきます(ちなみに針で突くのはあくまでもバナナの皮のごく浅い部分で、どんなに複雑な絵を彫っても、中の実の部分は無傷なのだそうです)。

今回のコラボでは、映画のポスターに使われている、大泉さん、三浦さん、高畑さんの3人が顔を寄せ合っているビジュアルをバナナ上に再現!

取材前日までに既に三浦さん、高畑さんの2人の顔は彫ってある状態で、この日はいよいよ、中央の大泉さんの顔を彫っていただきました。

エンドケイプさんによると、今回の場合、一人分の顔を彫るのに要する時間は約1時間半。

顔を彫る場合、目や鼻などに特徴がある場合、その部分が絵の軸となり、全体のバランスを測るための尺度にもなるので描きやすいのだそう。

その意味で「今回の大泉さんのこの顔は、かなり面白くできる気がします!」とのこと。エンドケイプさんにとっても1本のバナナに3人の顔を彫るというのは初めての挑戦!

この日も、特徴的な(!)大泉さんの鼻の穴を中心に、メガネに二重のまぶた、半開きの口とポスターそっくりの、スタンプか焼き印かと見間違えるような精巧な絵が瞬く間にバナナに刻まれていきます。

なお、いままでで最も苦労した作品を尋ねると「地味なんですけど、延々と千鳥格子(ちどりごうし)を彫り続けたことがあり、5時間くらいを要しました」という答えが。

またバナナートならではの難しさは「バナナは当然ですが表面が湾曲している」というところ。「例えば、1万円札を折ると表面の福沢諭吉の表情が変わるというのと同じで、表面がカーブしているので、平面で描くのと同じようにバナナの上に彫ってもダメなんです。

そこは特殊なキャンバスであることを計算しつつ、感覚をつかんで彫っていかないといけないんです」と明かしてくれました。