海外公演への意気込みを語った市川海老蔵

 歌舞伎俳優の市川海老蔵が11日、東京都内で行われた、「EBIZO ICHIKAWA XI'S JAPAN THEATER 2015」の製作発表会見に出席した。

 この公演は、海老蔵が“歌舞伎をもっと身近に感じてほしい”と始めた自主企画公演「古典への誘い」の海外進出版。2014年11月にシンガポールで行われた公演は好評を博し、今年10月にも同国での公演が決定した。

 「昨年の大成功の要因は?」と問われた海老蔵は「確かに客は入った。でも本当に大成功かどうかは、実は現場の人間しか分からない。だって、そうでなくてもマスコミさんの力で“大成功”になったりするでしょ?」とちょっぴり皮肉も。

 それでも今回、前回以上に大きな劇場が用意されたとあって「(成功は)うそではなかったと思う。続けるのが難しい海外公演において、これは私や仲間にとっても、さらなる大きな一歩になる」と自信を深め、「素晴らしい公演になるよう、今からあらためて勉強したい」と熱く意気込みを語った。

 今回の公演では、歌舞伎十八番の一つ「嫐(うわなり)」を上演。「嫐」が“3人の男女の愛憎劇”であることにちなみ、片岡愛之助と熊切あさ美の破局騒動について聞かれた海老蔵は「本人に聞いたほうがいいんじゃない? 人生いろいろ。(かつての)首相がそんなこと言ってたよね? さすが小泉純一郎さん」とマイペースにコメント。

 「別れたという話は聞いていますか?」という問いにも「まったく。超忙しかったから。人生いろいろ」と繰り返したが、「男と女は難しい?」「電話での別れ話についてどう思いますか?」と尋ね続ける女性リポーターに「なになに? 自分はそういう経験あるの?」「自分はどうなのよ?」と笑顔で逆質問し、圧倒していた。