そんなやり取りのあとに始まった『fridaynight』では、派手な照明とサウンドで盛り上げていく。
新しいキャリアをスタートさせ、目に入る光景ごとに新鮮な喜びを隠せない様子のふたり。ときにステージに腰掛け、ときにステージをリズミカルに闊歩していく。そんなふたりの気持ちに応えるかのように、ファンのハンドクラップが響き渡る『roadster』が披露され、SHOWは盛り上がりをみせた。
そして、ラストは『ourselves』。“僕でよければ 夢の続きを 一緒に見させてあげる”というサビを丁寧に歌うgenkiとkoichi。歌い終えると、「ありがとうございました」と、深々と頭を下げてステージを後にした。
ふたりを呼ぶ声に応えて、再びステージに現れるふたり。アンコールは『starry night』でスタートし、力強くフロアを煽るgenki。続いての『eeny meeny』曲の中盤で音が途切れ、バースデーソングが流れ始める。そして、ステージにケーキが登場。サプライズに「こういうのは慣れてないから」と、照れくさそうにろうそくの火を消し、ケーキを一口頬張るgenki。
そしてkoichiらから、おもちゃの車のハンドルや、クリスマスツリーの余った飾り、パンダのシャンシャンのカレンダー。仮面ライダーのエグゼイドのアイテムなスリッパ、アンパンマン号などなど……、続々とプレゼントが贈られる。
半ば呆れ顔のgenkiをよそに、koichiがステージ脇に鎮座している謎の布を取ると、なんとカスタムされたBMXが登場し、「誕生日っていいなあ」と喜びを隠せないgenki。
サプライズも一段落したところで、再び『eeny meeny』のサビへ。肩を組みながら心地よさそうに歌うふたりの姿が強く印象に残った。
2曲披露してステージを後にするふたりだが、去り際にgenkiがファンとkoichiへの感謝を口にし、
「音楽を始めて、今年で13年目になります。この13年間、めちゃくちゃ濃くて、いいこともつらいこともたくさんあった、1日1日が僕を作ってくれた。
今までのことも全部好き。皆には、昔はどうだったとか、嫌いになるとか、忘れなきゃとかは思わないでほしい。だって僕も好きだから。"新曲好きだな"と思ってもらえるように毎日過ごしています」
とストレートな言葉で今の想いを語った。
最後は「またね!」という言葉で締めくくり、フロアに優しく暖かい雰囲気を残したまま、この日のSHOWは終演を迎えた。
8P-SBは、ふたりのこれまでの活動とは音楽性も活動スタンスも異なる。そこに違和感を持った者も少なくないだろう。サウンドやパフォーマンス面にいてはまだ未知数かもしれない。
8P-SBは、どの曲も一貫して、今の自分たちの立ち位置や、そこから見える未来のことを歌っている。そして、彼らはとにかく「楽しそう」なのだ。
ライブ中ずっと屈託のない笑顔を浮かべるふたりの姿を一度目の当たりにしてほしい。2019年はさらに活動を加速させていくという8P-SB。新しい旅をスタートさせた彼らの真意が伝わるはずだ。
スケジュール
1/12:8P-SB SHOW-snowman-01 恵比寿クレアート
1/20:8P-SB SHOW-snowman-02 恵比寿クレアート
2/9:8P-SB SHOW-mixtape-01 恵比寿クレアート
2/17:8P-SB SHOW-mixtape-02 恵比寿クレアート
3/2:8P-SB SHOW-dirty talk-01 恵比寿クレアート
3/16:8P-SB SHOW-dirty talk-02 恵比寿クレアート