尋(Vo)

「Punch Me If You Can」「T.Y.R.A.N.T」「Puppet Creature」間髪入れずに畳みかける攻勢にオーディエンスは拳を突き上げて応え、モッシュ、ヘドバンでフロアは埋め尽くされる。彼らの真髄ともいうべきハイスピードナンバー「DESPERATE」では、会場のボルテージを放出するかのように、ステージ上の至るところで火柱が噴き上がった。

「おまえら、暴れるってことをわかってんのか!」

更にオーディエンスを煽る尋。重心低めのリズムが繰り出す「DEAD END」ヘドバンからのクラップ、「全員しゃがめー!!」で一斉にジャンプ。更に追い討ちをかけるよう、ポストハードコアから一気にダンスビートへと開放される「Obligation」、ヘヴィネス+トランスの「UNBREAKABLE」、フロアはサークルモッシュとダンスフロアが混じったカオスティック状態に。

Daichi(Gt)

「Sphere」の照明で白く包まれたステージから「Resurrection」へ。雨音で始まる幻想的なイントロに合わせてけたたましく悶える尋。不協和音と型破りな楽曲展開と相俟って、何かが憑依したような情景に思わず息を飲んだ。

「やっと休憩だと思った?」これまでMCも曲間もなく、ノンストップで怒濤の12曲。これだけハードな楽曲を一切ブレることなく続けざまに演奏する強靭なバンドの力を思い知らされる。そんな休憩?も束の間、ライブでは初披露となる、6月17日にリリースされた「PROVIDENCE」、Low-G#の重低音がラストスパートへと拍車をかけた。

「戦争だ!」の掛け声で、モーゼの十戒のごとく、フロアが真っ二つに割れる。オーディエンスが上手下手に別れて入り乱れるW.O.D(ウォール・オブ・デス)の「VENOM」で本編は終了した。

Cazqui(Gt)