映画『女が眠る時』製作発表記者会見に登場した(左から)ウェイン・ワン監督、忽那汐里、ビートたけし、西島秀俊、小山田サユリ

 映画『女が眠る時』製作発表記者会見が11日、東京都内で行われ、出演者のビートたけし、西島秀俊、忽那汐里、ウェイン・ワン監督ほかが出席した。

 本作は、作家の清水(西島)が、郊外のリゾートホテルで、異様な存在感を放つ初老の男・佐原(ビートたけし)と、若く美しい女・美樹(忽那)のカップルに出会う物語で、ウェイン・ワン監督が手掛ける。

 たけしは、登場早々「こんにちは、渡辺謙です。トニー賞をもらえなくて殴ってやろうかと思いますが」とボケると、ワン監督も、初の日本映画の制作に挑んだ心境について「渡辺謙さんと一度仕事をしてみたかった」と返すなど、息の合った掛け合いで、会場の笑いを誘った。

 自作以外での映画主演は12年ぶりとなるたけしだが、今回の役どころは、美樹の体の産毛をカミソリで剃ったり、彼女が眠る姿の動画を毎晩撮影し続ける異様な男。

 オファーを受けたときの心境について、たけしは「ウェイン監督がちょっと出てくれっていうことで、事務所の社長に、いいですよ、監督好きですからって。で、台本をもらったら自分の名前が一番前に書いてあって、おかしいじゃないかって。西島くんが主役と聞いてたんだけど、台本見ると、私はただ情けない変質者の役で、まあ考えようによっちゃ主役かなという、まぬけな話です」とエピソードを披露。

 また、共演した西島の演技に対して「キャッチコピーを付けるとしたら?」と振られると、「〝高いサバ缶”っていうのはどうでしょう。開けてみて、食ってみたらうめえなあっていう」と例えて、笑わせた。

 西島は、撮影に臨んだ感想について「今回、偉大な映画作家のお二人と現場をご一緒できて、毎日夢のような日々でした。さっき(撮影が)終わってしまったんですけど、今、本当に落ち込んでいるところです」とクランクアップした心境を語った。

 映画は2016年公開予定。