「赤ちゃんができた」
それを知った時、世界がバラ色に見えた人もいるかもしれません。
もしかしたら、不安の波が押し寄せてきたという人もいるかもしれません。
それに、昨日は幸せだったのに、今日はなんだか悲しくなってしまうということも。
赤ちゃんが来てくれるのを待ちわびているのに、不安どころか悲しみさえも感じてしまうことがあるのですから、「妊娠」とは、本当に不思議なものです。
でも、ママの心や体には日々確実に変化が起きているのですから、そう考えれば、気持ちが安定しないことも珍しいことではないのかもしれません。
では、どうして妊娠をすると不安定な気持ちになるのでしょうか。
体の変化・気持ちの変化
少し前になりますが、2010年にコンビタウンが発表したアンケート結果によると、妊娠中に不安を感じたことがあると回答した人は95%。これは、おそらく時代や地域、年齢などに関係なく、ほとんどの妊婦さんが大なり小なり不安を感じるといえるのではないでしょうか。
妊娠初期は赤ちゃんが順調に育ってくれるだろうかということへの不安、そして、つわり、頭痛や胃痛などママ自身の体の変化、ストレスなどで不安になることもありますし、後期に近づくにつれ、出産への心配などを感じる場合もあるかもしれません。
私の場合は、長男の妊娠中のことですが、お腹の中の赤ちゃんが逆子だとわかり、針やお灸に通ったり、インターネットや雑誌などで調べた逆子体操をしてみたり、毎日、お腹をなでながら「まわれ~まわれ~(頭が下になれ~)」と、呪文のように唱えていました。
息子の場合は、強い信念を貫きとおしたのか逆子のまま、出産を迎えることとなりました。
当時ははじめての出産や逆子であることに、毎日ハラハラしていたと思いますが、不安であった気持ちも含めての出産。今はそれもいい思い出です。
妊娠や出産について「不安」があるのは当たり前。よくない感情でもありません。
でも、もし、誰かに話を聞いてもらったり、教えてもらったり、準備をしたりすることで、リラックスをすることができたり心が軽くなるならば、自分の中だけにためないことも大切。
ありのままの自分を理解してくれる人を探すことができたら、きっと楽になります。