「カフェの街」清澄白河にちなんだ商品も
また、清澄白河はブルーボトルコーヒーを始めとするカフェが多いことから、実験器具を組み合わせた「理化学的珈琲ドリップスタンド『リカドリ君』」という商品もあります。
さらにコーヒー豆などの保存用には、写真手前の三角形のイカ瓶が便利でおしゃれ。コルクで閉じているので、空気にさらされ、風味が落ちる心配もありません。
また、本来は固体や液体の質量をはかるために使われていた秤量瓶も密閉性が高く、フタの持ち手がかわいらしいので、誰かが訪ねてきたときに砂糖を入れて出すとおしゃれ感が出るかもしれません。
コーヒー以外にもビーカーをスパイス入れや一輪挿しにしたり、お店のランプにも熱に強いことを生かしてコニカルビーカーを使ったりと、「リカシツ」ではさまざまな使い方を提案しています。
「リカシツ」をオープンした理由とは?
ところで、なぜこうした製品を作ってきた関谷理化株式会社が、ひとりに向けたショップを始めたのでしょう?
「会社は1933年(昭和8年)に創業しました。そして、現在に至るまで、大学や研究機関などに理化学ガラス製品や機器製品を供給しています。しかし、実は今、理化学の製品を作る職人さんたちが減っているのです。
そこで、通常のガラスより熱に強く、急激な温度変化にも耐えられるなどの特徴を持った理化学ガラス製品を、一般の人にもインテリアや実用品として使ってもらい、その素材の良さを実感してほしい、そして理化学ガラス職人を元気にしたいと考えました。
そこで『リカシツ』をオープンし、家にガラスのある豊かな生活の提案をしていこうと思ったのです」(関谷さん)