子どもはいつか親の元を離れていきます。それが「親離れ」というものですが、世間ではなかなか親離れが出来ずに悩む親もいれば、親離れが寂しくなかなか子離れができない親もいます。
子どもが親離れをしていくのは成長の過程でごく自然なことですが、でもやっぱり宝物のように大切に育ててきた我が子が自分の元を離れていくことに複雑な心境を抱くママは少なくありません。
出来ればずっと子どもと一緒にいたいと思っていても、子どもはちゃんと親離れのサインを出しているとスクールカウンセラーは言いますが、それになかなか気づかない親も多いのだとか。
そこで今回はスクールカウンセラーに聞いた子どもが出す「親離れのサイン」と「上手な子どもへの接し方」について聞いてみました。
もしかしてこれが親離れサイン?子どもが出す親離れサイン6つ
いつもママにべったりで、ママなしでは生きられない子だった我が子が、自分のことを「僕」と言わずに「俺」と言い出したりすると成長を感じるものですが、その成長に寂しさを感じるママは少なくありません。
子どもは「親離れ」が本能的に備わっていますが、親には「子離れ」が本能的に備わっていないことが寂しさを感じる1つの原因ですが、子どもはどんな親離れサインを出しているのでしょうか。スクールカウンセラーに聞いてみました。
「ママ」から「お母さん」へ呼び方が変わった
「いつまでも「ママ」は恥ずかしい」そう思う子どもは多く、周りが「お母さん」と言っているのを聞くと自然にそう呼ぶようになるのは自然なことです。
家では「ママ」、外では「お母さん」と呼ぶ子どももいるようですが、子どもの口から「お母さん」という言葉が出てきたら、それは親離れサインと認識したいですね。
お風呂に一緒に入らなくなった
小学校中学年になると、女の子がお父さんと一緒にお風呂に入らなくなるとはよく聞きますが、それは女の子に限ったことではありません。
男の子も急にお母さんとお風呂に入らなくなったりします。1人でお風呂に入っているのを覗こうとすると怒ったり、浴室のドアの鍵をかけだしたりしたら、それは親離れのサインです。無理に誘ったりするのはやめましょう。
「チュー」をするとイヤな顔をするようになった
あまりの可愛さに、赤ちゃんの頃から子どもにキスをする習慣があるママは少なくありません。幼い頃は喜んでいた子どもが、最近ではイヤな顔をするようになったり、キスをした箇所を拭かれるようになったり。
寂しくなってしまう気持ちは分からないでもありませんが、これも親離れのサインだと言いますから、しっかりと現実を受け止めるようにしましょう。
人前で手をつながなくなった
子どもと一緒に買い物に行った際、前から同じクラスの子が歩いてくる姿を見ると、さっきまで仲良く手をつないでいたのに、一瞬にしてパッと手を放す、そんな経験をするママは意外に多いようです。
カッコいい自分をクラスメイトに見せたいと思う気持ちがそういう行動になるようですが、人目を気にするようになったら、それは成長の証ですね。
送り迎えは必要ない「1人で出来る」と言うようになった
幼稚園や保育園、習い事や塾など、送迎することが当たり前だったのに、急に「もう1人で出来る」と言い出し、困惑するママは少なくありません。
心配だから送り迎えをしたいと思う親の気持ちとは逆に、1人でやりたいと思う子どもの気持ちはすれ違いを起こしますが、それも親離れのサインです。
1人で出来ると言われたら、心配でも思い切ってやらせ、陰でそっと見守る姿勢を示すことがベストなのかもしれません。