――ですが、今までのお話を聞いて安心しました、 それは「BORNがカッコいい間は辞めない」っていうことではあるので。ファンの方もそれは大丈夫なのでは。
猟牙:そうそう、 自分で 「ダサいな俺」 ってなったら終わろうって(笑)。でもやっぱ面白いね、 「BORN大丈夫?」って心配されてることを知れただけで超面白いです。俺だったら絶対思いますもん。「落ち目じゃね?」みたいな。
――落ち目とまでは思いませんけど、ちょっとやっぱり情報が出てないとどうしてもわかりにくいというか。その分ネットでの活動というか、先日、対談連載もはじまって、ダイノジ大谷さんと対談されてましたけど。
猟牙:そうですね。 きっかけはBORNの『Radical Hysteria』 という曲をDJイベントでかけてくれてたらしくて、その話を聞いてマネージャーが動いて対談組もうという流れになり、それで色々話したらもうすげぇ話弾んじゃって、 あの人も音楽大好きなんで、面白かったです。
――『Radical Hysteria』 って、 DJの浅井博章さんのイベントや他のV系クラブイベントでもとても盛り上がる曲ですよ。
BORNの代表曲『Radical Hysteria』は楽曲のキャッチーさや、サビの部分が「鯖にのって~」と空耳できるなど色々な理由から、いろんなV系DJイベントで人気です
猟牙:盛り上がるらしいんですよね。それに若い子がセッションイベントとかですげぇコピーしてるらしいですね。
――そういう駆け出しのセッションバンド、コピーバンドの出るイベントに行くと、一日三回くらいあの曲聴きますよ(笑)。
猟牙:らしいですね、 だからすげぇなーと思って。それにこないだZEAL LINKツアーのファイナルのO-EASTに急遽出ることになって。4、5日前に発表して「一曲だけやる」と。そうなるとBORNのファンがそんな沢山来れないわけじゃないですか、 言っちゃえばこのイベントはアウェイだなと思って。
でも、当日出てって『Radical Hysteria』と『ケミカルロマンス』 やったんですよ。 もう千人近いお客さんがみんなあの曲を知ってるんですよ、 むしろホームだなって思うくらい、ガンガン盛り上がって。BORNのファンはわずかしかいないんですよ。でも対バンした人や関係者にも「BORNいっちゃん盛り上がってない!?」みたいに言われて…「マジかー」って、考えさせられましたよね。 この曲の一人歩き感。
――"一人歩き感"に対して「もうちょっと他の曲も聴いてほしいな」みたいなことはありますか。
猟牙:まぁ、 ただなんかこう…色んなアーティストにも大ヒット曲とかってあるじゃないですか。そういうののインディーズのヴィジュアル系バージョンって考えたらまぁ光栄なことなのかなとは思いますよね。大きなイベントに出るときに「初めてBORN見ます、 噂のラジカル楽しみにしてます!」 みたいなメッセージめっちゃくるんですよ。 やらんわけにはいかねーなコレって。
イベントに出る度にちょっと不思議な感覚というか、メディアに出ないことによって心配してくれてる子もいるんだろうけど、イベントライブやるとすげぇ熱く盛り上がってくれてるんで、「あっ、 俺らライブしかねぇんだな」 というか、全然でっかい露出もしてないのに、こんなに盛り上がってくれてありがとうっていつも思います(笑)。そこに救われてますよね。