2.「新たな話題がなくなりマンネリ化」への対策
●「夫婦会議」の時間を持つ
森田「夫婦それぞれが単調で変化のない生活に陥っているとすると、2人の人生にとっても刺激が少なく、退屈な日々になっているかもしれません。
単調な日々に変化を与える方法として、月に1度『夫婦会議』の時間を持ってみることをおすすめします。どんな内容でもいいので、『見直したいこと』や『新たに挑戦したいこと』を夫婦で話し合います。
これは、お互いを責め合う会議ではなく、家族の生活の質を高めていくための会議。
例えば『子どもの寝かしつけが遅くなっているのが気になっている』→『じゃあどうしようか。何時くらいに寝かせたい?そのために必要なサポートは?』など、フラットな会話ができると良いと思います。
『お前(あなた)が悪い』という相手を責める言い方は無し、というルールにしておくことがポイントです。このルールがないと、ケンカに発展しやすいです」
●「夫婦会議」で決めたことを1ヶ月間でやってみる
森田「そして、会議で決めたことを、次の1ヶ月間でトライしてみます。1ヶ月後の『夫婦会議』で振り返りを行い、また新たな目標設定をします。
一見、ビジネスライクなやりとりに見えますが、夫婦で対話を持つことを習慣化するのにはとても良い方法なので、ぜひお試しください」
3.「妻の夫に対する興味が薄れてきている」への対策
●妻が自分自身を満たして余裕を確保する
森田「妻の夫に対する興味が薄れている場合、子育てや家事、妻自身の仕事のことなどで、妻に余裕がない状態が続いている可能性が高いです。
自分自身が満たされていて、かつ、適度な余裕がなければ、パートナーに対する興味関心は維持することができないからです。
夫に対する興味が薄れていると、一方的に自分の話をすることに終始してしまい、夫も、自分の話をしにくくなります。
『興味があるフリをする』のではなく、本当に相手に対する興味を高めるためには、自分自身を満たしながら余裕を確保する努力をすると良いかもしれません。
一日のタスクは、100%入れてしまうのではなく、70~80%に留めて、その中で自分自身のやりたいことをやるにはどうしたら良いか、という発想を持つのがコツ。
『やらなきゃいけない!』と思い込んでいることを捨てるというのも有効です」
夫との会話を増やすポイントは「対話習慣を作る」こと!
森田さんは、夫との会話を増やすポイントとして、次のようにまとめます。
森田「『会話を増やす』よりも『対話の習慣を作る』という意識で取り組んでみるのをおすすめします。この取り組みによって、妻自身のコミュニケーション能力もアップするので、夫との関係改善と共に、今後の自分ためにも有益です」
いかがでしたか? 子育て中、夫との会話が減ってきたと焦っている方は、ぜひこれらの対策をヒントにして、夫との関係の改善を目指してみてくださいね。
【取材協力】森田 亜矢子さん
一般社団法人パートナーアソシエイツ認定パートナーシップコーチ。以前はリクルートにて長年マーケティングの仕事に従事。現在は、パートナーシップコーチ/子育てマーケターとして、子育て世代に向けた様々な学びを提供している。