先日、ハピママ*に『実録!子持ちパパ・ママが離婚を決意した「サイテーな一言」5選』の記事が掲載されました。結果、男性と女性で、グサッと刺さる一言は関連しているようにも……!
そこで今回は、夫婦間の問題を解決するための活動をしている専門家お2人に、夫婦間で気をつけたい言動を聞いてきました。
「子どもが可愛くない」は、ママの行動で変えられる!?
辰巳:まず、子持ちママが「最低だ」と思う一言に関して、夫婦カウンセラーの杉山豊さんの見解をお聞かせいただければと思います。
今回インタビューの結果を見ると“子どもへの愛情がない”発言か、“俺の方が立場は上”といった発言に離婚を決断した傾向があったかなと。個人的には「だって、子ども可愛くないし」はかなりヒドい一言のように感じたんですが……。
杉山さん:そうですね。男性が子どもをかわいいと思えないのには3つの理由があります。よくある子どもが旦那さんに懐かなくなる典型的なパターンなんですけど、1つ目が「子どもが生まれるまでに、旦那さんはほとんど子供と触れ合う機会がなかった」ことですね。
辰巳:これは解決法がなさそうですよね……。
杉山さん:でも、これって男性に限ったことではないんです。仕事一筋で甥っ子や姪っ子、友達の子どもですら抱っこしたことのない女性が、急に出産するときも起こりえます。
辰巳:えええ! 女性でもですか?
杉山さん:実際、こういう事例は増えてきてるんですよ。
乳児や幼児と触れ合うことで男性も女性も、脳内でたくさんのオキシトシンが分泌されます。それによって「子どもはかわいい」という経験が蓄積されていき、自分の子どもが産まれた時にはそれ以上の感動や愛情を感じるんです。
出産前にこういう経験がないために、自身の子どもに愛着が湧いていない可能性がありますね。
辰巳:なるほど! 他の2つは?
杉山さん:2つ目は、子どもがおなかにいるときに旦那さんのことでしょっちゅうイライラしていたこと、3つ目は産まれてから子どもに旦那さんへの愚痴をたくさん聞かせたりしていることですね。
辰巳:あー、ありがちな感じがします。
杉山さん:不思議かもしれませんが、お腹にいる胎児はママのストレスをそのまま受け取ることが分かっています。そのため「ママはこの声を聴くとイライラするんだ、敵の声だ」と認識するようになり、産まれてすぐにパパが抱っこしたら泣いてしまったりするんですね。
辰巳:お子さんに「パパはママにとって良くない」といった印象が刷り込まれてしまうんですね。。。
杉山さん:そうなんです! お腹にいる時もそうですし、お子さんが生まれてから「どうせ分かってないだろう」とパパへの愚痴を言ったりしているのも刷り込まれていくんですよ。「パパひどいんだよ」とか「パパなんていらないよね」なんて言っていたら、お子さんもどんどんパパが嫌いになります。
辰巳:離婚の原因を、実はママ自身が作り出していた可能性も高そうです。
杉山さん:お子さんへの接し方をもう1度考え直してもらいたいですね。本当に生まれてからは、ママの言動1つで、旦那さんに子どもが懐くかどうかが決まりますから。
辰巳:「子どもが可愛くない」だったり、子育てに協力的じゃなかったりする場合、すぐに離婚しようではなく、まず自分の言動を振り返ってみて旦那さんに子どもと触れ合う機会を持ってもらうことが大事なんですね。
杉山さん:そうです、そうです。ちょっと言動を変えたりするだけでも、子どもと旦那さんの距離が変わってくるはずですよ。