ASDよりも有病率が高いといわれているADHD(注意欠如多動症)。小児期のADHDの有病率は約 7%といわれ、近年増加傾向にあるとされます。
『子どもの発達障害がよくわかる本』の著者で児童精神科医のてんねんDr.さんにご寄稿いただきました。
どの子にもADHDの症状はある
ADHD(注意欠如多動症)の特徴である「不注意」「多動」「衝動性」って、実はどの子にもあるんですよね。なので「診断が難しい」という小児科医や精神科医もいます。だからこそ、専門の知識と経験がある医師の診察が必要になるんです。
ポイントは、「その子の年齢と知的能力に見合った行動ができているか」ということと、「困りごとがどのくらい頻回に起こっているか」ということです。
年齢と知的能力に見合った行動ができているか
例えば、年齢が6歳でも本人の能力が2歳程度である場合は2歳相応の行動の問題があっても、ADHDとは診断されません。
お子さんそれぞれの知的能力などから、「期待されるべき行動が難しいのかどうか」を見極める必要があります。
困りごとがどのくらい頻回に起こっているか
ADHDを診断するため、ご家族と学校の先生に記入してもらうアンケート用紙のようなものがあります。
そこには、「おしゃべりしすぎる」「必要なものをなくしてしまう」「気が散りやすい」など18個にわたる困りごとの項目があり、それぞれ「どのくらいの頻度で起こっているか」というチェック欄があります。
「ないもしくはほとんどない」「ときどきある」「しばしばある」「非常にしばしばある」といった具合です。
つまり、「忘れ物」や「授業中ボーっとしてしまう」など誰にでもある行動の評価の1つは、その「頻度」というのも重要なのです。

























