ADHDの診断は6歳くらいまでつきにくい
そもそも、幼稚園や保育園のころって、どの子も元気でじっとしていられないですよね。なので、この時期に落ち着きがなくて、やんちゃであったとしても「普通」と思ってもらってよいでしょう。
ただし、しょっちゅう道路に飛び出してしまったり、他害が頻回だったりなど、常軌を逸した衝動性がある場合などは、自閉スペクトラム症(ASD)や知的障害など、別の要因がある可能性が高いかもしれません。ADHDとは異なりますが受診をお勧めします。
受診するならベストなタイミングで
ADHDといわれるお子さんでも「愛されキャラ」だったり、それほど生活に困りごとがない場合は、医療機関の受診や特別な支援は必要ないこともあります。
しかし、小2の終わりごろに以下の2つが気になるようなら受診を考えたほうが良いかもしれません。
1つは学業です。「九九や読み書きがみんなと同じようにできているか」「授業に参加できているか」は大切なポイントです。もう1つは対人関係です。小3以降は、いわゆる「ギャングエイジ」であり、大人から離れた子ども同士のさまざまな集団ができあがってきます。
この時期に友だちをつくれずに孤立してしまうと、学校などの集団行動が本人にとってかなりつらいものになってしまうのです。
お子さんにこれらの問題が出てきてしまう恐れがあるのなら、ぜひ専門的な医療機関の受診を考えてみてください。早期に医療的な関わりを持てたお子さんの中には、お薬も終了し、医療から卒業する子も少なくないのです。
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あなたのお子さんは幸せになる権利があります。子どもの幸せはみんなの喜びです。子育てママたちも1人で悩んで抱え込みすぎないように、ママご自身の心や体も大切にしてください。
地域や周りの大人みんなで、お子さんを支えていきましょう。
てんねんDr.(児童精神科医)
児童精神科医。某医療機関の院長。精神保健指定医。日本精神神経学会専門医。一般社団法人日本児童青年精神医学会認定医。大学や児童相談所など含め20年以上こどもの発達障害やこころ分野の診療に携わる。他の医療機関や学校、福祉など地域との連携も積極的に実施。Xでは児童精神科医として情報を発信しており、Xフォロワーは7万人を超える。


























