中島はラブストーリー出演を心から喜んだ。「映画に出演して、ご覧になる皆さんの胸をときめかせたい!という気持ちが強かったので、今回このチャンスをいただけて感動しました。大学の友達が、少女漫画マニアの男性なんですが(笑)、彼がピンポイントで『俺も青春したい!』と言っていた作品で、“スリーS”でした。“スーパー・すごく・S”だなと(笑)」
さらに中島は「今までの自分にはないタイプの役なので、目力を大事にしていきたいし、時に憂いとか心に抱えているものもしっかりと出していけたらなと考えています。“黒”要素というのが実際の自分にはないと思っていますが、もし少しでもあるとしたら、この役を通してこれから見つけていくしかないなと」と気合十分に臨む。
小松菜奈は、プレッシャーを感じつつも、赤羽由宇役に全力投球する。「原作の漫画を読んだらドキドキしっぱなしで、こんなにドSなものは初めて読んだので、すごく新しい感じがしました。由宇ちゃんは、地味な女の子がだんだん綺麗になっていくという役どころなので、その差を付けられたらなと。新しいチャレンジになると思いますし、ドキドキする青春感や漫画原作の良い世界観を残していけたらいいなと思うので、足を引っ張らないように頑張ります」
白河タクミ役の千葉雄大は、「普段の自分には「王子」要素なんてみじんもないんですけど、なけなしの王子感を出していきたいと思っています」と意欲を見せる。
「原作は2次元のなかでも2次元だなと思います。でも、人間が演じるわけですから、血の通った感じになりつつ、甘いセリフみたいなのもあったり、ちゃんと夢を与えることはすごく大事だと思うので、出し惜しみせずに演じたいです。3元だけを追及するのではなく、2次元を大事にしつつ2.5次元くらいで、やれたらいいなと思っています」。
脚本は、人気ドラマ「花咲舞が黙ってない」の松田裕子で、新鋭・月川翔監督がメガホンをとる。原作者のマキノは、メインキャストの3人に太鼓判を押しつつ「漫画を作るときは、担当さんが黒崎くんにつけた“悪魔級ドS男子”というキャッチコピーにいつも苦しまされています。そんな黒崎くんが映画ではどんなふうに描かれるのか、わたしも楽しみにしています」とエールを送る。
中島は「この映画で初めて“ブラックな中島”を見ていただけるんじゃないかなと思っています。映画でのラブストーリーは初めてなので、全力で挑みたいです」と力強く語る。どんなドSぶりを発揮してくれるのか、中島の役者としての新境地に期待が高まる。
『黒崎くんの言いなりになんてならない』は、2016年2月27日(土)より公開。