テレワーク(在宅勤務)が普及し始めている
テレワーク、あるいはリモートワークという言葉をよく耳にするようになりました。ちょっと古い言い方でいえば在宅勤務です。
会社に行かず、自宅でパソコンを利用して仕事をするスタイルは、近年のITの普及により容易になってきています。
会社によっては職場のイントラネットに仮想的にログインして仕事を作業できたり、Skypeや携帯電話を使って会議にも参加できたりします。
総務省の資料によればテレワークを実施している企業の割合は13.9%だそうです。ただし大企業ほど実施率は上がり、従業員300人以上の企業に限れば実施率は23.0%になります。ある新聞記事によれば上場企業の実施率は60%だったそうです。
もしかしたら、あなたの会社もテレワークを試行的に導入していませんでしょうか。
だとすれば、働くママは率先してテレワークにチャレンジしてみることをオススメします。テレワークは、子育てママにこそ向いている仕組みであるからです。
テレワークの最大のメリットは「通勤時間ゼロ」にあり
テレワークの最大のメリットは何かといえば、「通勤時間」を短縮できることでしょう。何せ自宅でパソコンを起動しログインしたり、電話で勤務開始を報告すれば、そこから仕事が開始できます。
「子どもを保育園につれていって○時○分までに園を出る」と決めている人がいたとき、保育園から自宅まで戻ればOKであるのと、そこから30~60分くらい電車に揺られてようやくオフィスにつくのとでは大違いです。
朝の起きる時間もちょっとだけ遅くできるでしょうし、通勤電車で疲れることもありませんから、精神的にも体力的にも余裕が出ます。
通勤時間は帰りにも短縮効果が生じます。「勤務終了します。お疲れ様です」と上司に報告をして業務時間が終了したとき、あなたはすでに自宅にいます。いつもならタイムカードを押したあとに帰宅までの時間がまたかかっていたものが全部省略できるわけです。
夕方の時間が浮く、ということは、いつもはできない何かができることになります。
たとえば「地元の眼科に行って花粉症の薬をもらってくる」とか「整体でマッサージを受けてくる」とか何か用事をこなすことができます。もちろん少し早めのお迎えで子どもと過ごす時間を作ることもできます。
テレワーク、いいことばかりだと思いませんか?
テレワークを始めるときの注意点をいくつか
そこでテレワークを行うときの注意点を紹介しましょう。うまくテレワークができれば、それはお金に現れないところで、大きなメリットを生み出すはずです。
注意1:セキュリティはしっかりと確保
会社から貸与されたパソコンを用いるか、会社の所定のセキュリティチェックをクリアした自宅パソコンを使用するのがテレワークの基本です。
この際、貸与されたパソコンについては紛失等がないようしっかり管理しましょう。前日の帰宅時など寄り道をしたり鞄を手放ししたりしてはいけません。
私物の自宅パソコンを用いる場合、アンチウイルスソフトをしっかりインストールし、セキュリティには万全の注意を払います。
最近はパソコンもずいぶん安くなっているので自費になる場合もあえて買ってみることをオススメします。
注意2:夫婦同時に自宅勤務は向いていない
テレワークを夫婦とも会社が認めているという場合もこれから徐々に増えていくことと思います。しかし、同日に夫婦がテレワークするのは避けておいたほうがいいでしょう。
狭い家でふたりとも仕事をしているとなると、互いの仕事の情報を管理するのが大変です。どうしても電話で業務連絡をすることはありますが会話は漏れてしまいます。パソコンの画面も目に入ることがあります。
家族とはいえ仕事の情報ですから、気軽に目に触れされるべきものではありません。
子どものお迎えなども、同じ日にテレワークをするより別の曜日にシェアしたほうが効率的です。
もし夫婦ともテレワークを行えるようなら、お互いにスケジュール調整をして曜日は重ならないようにしたほうがいいでしょう。