4月から職場復帰したママも多いでしょうが、ママが仕事と育児を両立させるうえで活用したいのが「時短勤務」です。
近年は子育て支援の一環として時短勤務制度を取り入れる会社は増え、制度を活用しながら仕事と育児を両立させようというママが増えました。
時短は、朝10時から夕方4時までといったように勤務時間が短いため、時間だけを見れば仕事と育児の両立はできそうですが、時短は本当にママ達に喜ばれる制度なのでしょうか。
そこで今回は、時短勤務のママ達に、時短勤務の現実について語ってもらいました。時短であるからこそ抱える苦悩や、乗り越え方についてお伝えします。
フルタイムより厳しい!?「時短」は本当にママに最適なの?
時間内に仕事が終わらない
朝10時から夕方4時までの時短で勤務するYさんは、近頃社会問題化している企業の人材不足の影響で社員に負担が掛かり、時間内に仕事が終われないと言います。
10時から16時の実労5時間はあっという間だそうで、時短といえども少しの残業はしているそうですが、仕事が終わらない日は自宅に持ち帰り仕事をしているのだそうです。
フルタイムであれば終われる仕事も、時短だから終われない。終われないからといって誰にもお願いできないという厳しい現実が時短勤務にはあるようです。
常に罪悪感にかられている
会社が認める制度なんだから、堂々としていれば良いという意見もありますが、まだまだ時短に理解のない会社は存在します。
残業が当たり前の部署で自分だけ時短社員として働くNさんは、いつも罪悪感にかられているのだそうです。
理解のない部署で時短として罪悪感を感じることなく働くには、仕事のパフォーマンスを上げ、短い時間でも成果を出していく努力が必要なのでしょうか。
責任ある仕事を任せてもらえない
口にはしなくても「時短社員」イコール「戦力外」という雰囲気がある会社は存在します。いつも雑用ばかりで、会社の重要事項も自分だけ知らないことなんてざらだと話すのは時短勤務のHさん。
以前は責任ある仕事もバリバリと任せられていたのに、子どもができた途端にそれがなくなったことに違和感を感じ、上司に言おうと思ったそうですが、逆に責任ある仕事を任せられて時間内に終われなくなったら、育児と両立できなくなるかもと考えるとなかなか言い出せないと言います。
「今だけの我慢」と自分に言い聞かせて働いているそうですが、やはり仕事人として責任ある仕事を任せてもらえないことは辛いようです。
「羨ましい」と言われるのが辛い
フルタイムの社員に「勤務時間が短くていいな~羨ましいな~」と言われ、そのたびに嫌な気持ちになると話すのは、時短で働くSさん。
羨ましいと思う気持ちは、時短に対してではなく、幸せな家庭があって子どももいて、仕事もできるという女としての人生に対してというケースが多いと言いますが、女の妬みに耐えるのが苦しいとSさんは言います。
だったら自分も早く結婚して子どもを産んで時短で働けばいいのに・・・といつも心の中では思うそうですが、仕事と育児の両立がどれだけ大変か分かって欲しくても実際に経験していない人には言っても分かってもらえないと、じっと我慢をしているそうです。
それはまさに「隣の芝生は青く見える」状態ですね。