もうすぐ新学期。4月からお子さんが保育園に入所し、働き始めるママも多いでしょう。

そんなワーママにとっては、いかに家事を効率良くこなすかは重要な課題。そこで今回は『3人子持ち働く母の 「追われない家事」』の著者、尾崎友吏子さんに「朝家事」のコツをお伺いしました。

いつも家事に追われていたという尾崎さんが試行錯誤の末にたどり着いた「最小限の労力と時間で、最大限の効果を上げる家事のアイデア」とはいったいどんなものでしょうか?

朝の家事は小分けして効率化!

尾崎さんの朝のスケジュールはこちら。

尾崎さんは、「台所まわり」「洗濯」「掃除&その他」それぞれの家事の手持ち無沙汰な時間を利用して、他の家事をするなど、それぞれの家事を見事に組み合わせて1時間に収めていらっしゃいます。

一見大変そうに感じるかもしれませんが、一つ一つの家事を小分けにしているのでとても効率的です。

朝5分のリラックスタイムで、心に余裕が生まれる

——尾崎さんのスケジュールの中に、「白湯を飲む」や「ストレッチ」「ヨガ」「お茶」が入っていますね。朝バタバタしないために、どのような心がけをされていますか?

尾崎友吏子さん(以下、尾崎):以前の私は、体があまり丈夫ではないのに無理をして、体調を崩しがちでした。1日寝込んでしまえば、いつもの頑張りも全て水の泡に。そうならないために、予防として、まず心と体を整えるのが大切だと感じます。

たった5分でも、リラックスする自分だけの時間を取れば、その後の忙しい時間にも、ゆとりを持って対応することができます。滝汗をかく運動や、外に出たり着替えを要するエクササイズは、始めるにも続けるにもハードルが高いもの。

手軽に始められて、短時間でできるリラックス方法を見つければ、長く続けることができます。

「朝ごはんセット」を活用すれば、準備時間3分で充分!

——朝食はどのようにされていますか?

尾崎:以前は「朝ごはんは健康と美容のために欠かせない」と、お腹が空いていないのに、無理やり朝ごはんを詰め込んでいました。ひどいときは、立ったままおにぎりをほおばることも。

ですが、「食べない健康法」を知ってからは、朝ごはんを食べる代わりに、子ども達が食べている傍らでゆったりお茶や生ジュースを飲むことにしています。

思い込みを捨て、自分の身体の声を聞き、調子がよく心地よい方法を探るのも一つの方法です。

——自分の体に心地よいものを選ぶというのは、ライフスタイルを見つめ直すきっかけにもなりそうです。ご家族の朝ごはんはどうされていますか?

 

尾崎:本でも紹介していますが、家族の朝ごはんは和食です。汁物+ごはん+果物+漬物+朝ごはんセットが基本。汁物は、朝に味噌を溶き入れるだけ、果物は前日に皮をむいておき、朝はつまむだけ、漬物は切るだけ。

また、ごはんのお供になりそうなものを保存容器に詰めた「朝ごはんセット」を木製トレイに入れて、冷蔵庫に保管しています。ですから朝はトレイを出すだけ。家族は好きなものを各々ごはんにかけて食べます。

ゴマや小魚、乾物、海藻などを多めに取り入れた常備菜や佃煮は、ごはんにも合うし、微量栄養素も摂取できます。