BORN
「なにがツアーファイナルだ!なにがBLITZだよ!ここまで死ぬ気で進んだ一歩一歩が繋がって、たまたま生き延びただけだ!今日ここに立てました。悔いの残らないよう、ぶっ壊れていこうぜ!」本編終盤に猟牙(Vo)はそう叫んだ。
ギリギリなのに楽しそうで、激しいのにどこかあたたかみのある空間。BORNとファンが想いをぶつけあい、溶け合うような3時間弱、予定外のトリプルアンコール含めた27曲。現在のBORNを象徴するような熱い公演をレポートしたい。
BORN(撮影・遠藤真樹)
9月6日、赤坂BLITZ。あいにくの雨天だが会場には多くのファンが集まり、SiMやマリリン・マンソンなどがBGMとして流れるフロアは既に気合充分といった雰囲気で、これから始まる狂乱の宴を予感させてくれる。
ステージには無骨な鉄骨が左右対象に4本ずつそびえ立っていて、まるでそれが蜘蛛をあらわしているかのよう。
猟牙(Vo)
一曲目は『坩堝』、冒頭からテンション最高潮のメンバーたちに激しい逆ダイでこたえるフロア。猟牙の「赤坂BLITZ!カモンベイベー!」という声から始まったのは『オルタナ』。めまぐるしく展開の変わる曲に合わせて激しく身体を動かす猟牙(Vo)。ミニアルバム『オルタナティブヴ・タランチュラ』収録の曲もツアーで鍛えあげられたように感じる。
間髪入れずに『鴉』、『MAD whistle』『Son Of A Bitch』と序盤からアッパーチューンで攻め上げる。フロアも時には頭を振り、時には拳をかざし、お互いにボルテージを高め合っていく。
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