――そして9月1日にリリースされた3rdミニアルバム『死にたい』ですが、これはまたストレートなタイトルですね。ジャケットもインパクトがありますし。
一葵:作品自体のコンセプトは「闇」なんですけど、『死にたい』という曲に関しては、半分応援歌だと思っています。
零夜:一葵が言ってたのは、「『死にたい』って軽々しく言う人はめちゃめちゃ多いけど、でもよく考えたらすごい重たい言葉だな」って。
一葵:苦しんでいる、なんとかしたい、って信号を出しているような気がするんで、それに対しての応援歌みたいな感じで歌詞を書いていました。
――「殺してやる」ではなくて「死にたい」ですもんね。
一葵:根本的に苦しみを歌っている人の歌が好きだったというのはあるのかもしれない。
――では他の楽曲のお話も伺いたいです。一曲目『もうすぐ雨が降るから』。
ロ弍:最初にギターのイントロを作ったんだっけ。
――ギターから静かに始まる曲ですね。雨が振りそうな、不穏な感じがします。
春:で、四つ打ちでじわじわ進んでいって。
一葵:Bメロで一気に激しくなってたたみかけるようにサビがくるこの雰囲気が気に入ってます。その後のイントロで一気にぐっと落ちるところも好きです。というか全部好きです。
ロ弍:必要最低限の音のみで出来てる曲で、そこが個人的に凄く気に入ってます。
――3曲目の『不感症』は。
零夜:たしか最初はスタジオの休憩時間にサビのメロディの「回る回る」という部分を思いついて。
ロ弍:工場長が閃いて歌いながら走っていったんです。
零夜:それでサビがひと通りできて。
ロ弍:それがたまたま三拍子のリズムやったんです。それを元にイントロを作って。
零夜:そしたらしっくりハマって。