――次は『拝啓あなたへ』、こちらも重く激しい曲ですね。
一葵:『感電。けがのおそれがあります2』(1stシングル『うそつき』収録)を作ろうっていうコンセプトがあったよね。
春:これはタイトルからだったような気が。
――「あなた」というのは?
ロ弍:個人的にいろいろあった相手へ、という…。僕も個人的な想いがあったというか…。この業界の中で…。
一葵:それに対して「ありがとう」というか。今があるみたいなのはありますし…。
――ですが、最後の一行の歌詞は…(笑)。ラストを締めくくる『闇』は、本作のテーマでもありますね。タイトルに反して、ある意味明るさも含まれた楽曲だと思います。
一葵:きっかけは春くんのギターのアルペジオだったね。
春:スタジオ内でギター弾いてて、「あ、それ」みたいな感じで。
自然とそこから広がって。
一葵:だいたい僕らそうなんです。ドラムだったりメロディだったり、叩いたり弾いたりして、誰かが「それ!」って言い出して…。
――最近はパソコンで作ったデモをメンバーに渡して…みたいなケースも多いようですが。
春:それはやらないですね。
一葵:そういうのを以前やってたんですけど…。
ロ弍:僕ら全員アナログなんで。向いてなかったというか。やりやすいのが今のスタイルだったというか。
一葵:バンド内での方針が「短所を無理に普通にするのはやめて、長所を伸ばしていこう」みたいなところがあって。音楽ソフトをを1から勉強しましょうっていうよりは、うちらにしかできないことをやっていこうという感じなんです。
――歌詞の「青い青い闇」という表現が印象に残りました。
一葵:歌詞の内容としては仕事場と家の往復を繰り返すだけの日々に疑問を感じているというようなもので、青い青い闇というのは昼間の青くて綺麗でどこまでも広がる空が自分には眩し過ぎて心が塞ぎこんでしまうという心情を表しています。
――そして12月3日に大阪MUSEでワンマンが決まっています。タイトルは「ソォルドアウト」とはすごいタイトルですね。もし、しなかったら…。
ロ弍:死にます!それは冗談ですけど(笑)。そのくらいの意気込みでつけました!
一葵:結成の時に決めていたのが、3ヶ月リリースと、1年後にMUSEをソールドさせたいってことで、それが出来ないなら何年やってもムリだろうっていう話でやったんで、自信はある部分もあるし、ない部分もあるし。これまでの活動でお客さんのおかげで自信がついていったところもあります。
――ザアザアは持ち時間の短いイベントでも朗読をいれたり、色々詰め込んでますよね。
春:限界までやっています。
零夜:凝縮してやってます。
ロ弍:一回一回大変なんですよ。