実在した高学歴バカのブラック人生
ある一人の男が、まさに「学歴さえあれば人生は逆転する」と考え、必死の努力のもと三流高校から早稲田大学へ入学し、ブラック人生に転落した。
彼の名前は円山嚆矢。
ネグレクト、貧困という家庭環境に生まれ、なんとかここから這い出たいと、予備校にも通わず必死の努力で早稲田に入学。
「早稲田」という看板を手にして、順風満帆の未来を夢見ていたが、歪んだ環境の中で育てられた彼は、「金が自分を幸せにしてくれる」「自分がうまくいかないのは、すべてほかの人のせいだ」「人の幸せよりも、まずは自分が幸せをつかむ」…そういう思いから逃れることはできなかった。
そして誰もが羨む学歴を手にしたにもかかわらず、卒業後は風俗店店長として夜の街に立つこととなった。その後も多くのブラック会社を渡り歩き、薬や暴力に溺れ、まさに「高学歴バカ」という人生を歩んだ。
しかし彼は歪んだ欲望は持っていたものの、風俗やブラック企業で出会った人々との出会いや、時には理不尽な会話の中で“コミュニケーション力”を磨いていき、それはやがて彼の武器となった。
最終的にどうなったのかはぜひ現在発売中の『早稲田出ててもバカはバカ』を読んでいただきたいが、この「高学歴バカ」という人間、実はあなたのそばにもいないだろうか?
東大、京大、慶応、早稲田…どのブランドも素晴らしい。
そのブランドを手にできる人は力のある限られた人間なのは確か。
しかし、現代を生き抜いていくには、「コミュニケーション能力」が必要なのも確かだ。
自ら失敗し、苦労をし、それでも自分の力で這い上がる雑草力を持たないであろう、東大理IIIの兄弟や「高学歴バカ」たちが、サバイバル精神とそれをカバーするコミュニケーション能力が大事になるこれからの時代に生き残っていけるのか、追ってみていきたい。
『早稲田出ててもバカはバカ』
円山 嚆矢 著/発売中