こどもが生まれたとき、できるだけ早く貯金をスタートするべきです。
今からでも高校入学、大学入学に備える必要があるからです。

上手に貯金をするため「こども名義の銀行口座」を作ってみましょう。
気がつけば高校と大学の入学金が貯まっているかも! ファイナンシャルプランナーのヤマサキさんが具体的な対策方法をお教えします。
 

こどもが生まれたら、将来に備えておろさない貯金をしたい

こどもが生まれたとき、親として考えなければならないのは「子育てのお金」の確保です。

私が病院でこどもを初めて抱いたとき、最初に考えたのは「(40歳のときのこどもなので)学費が払えるように62歳までしっかり稼がなくてはいけないなあ」ということでした。

そう考えると責任の重さも加わってか、こどもの重さが2kgくらい重く感じられたものです。

こどものためのお金は高校と大学だけで1000万円くらいはかかるといわれます。生まれてから社会人になるまでにかかる総コストは2000万円以上ともいわれます。

そのときになってあわててお金を負担するのではなく、大きな負担に備えて計画的に貯金をしておくことが大切です。こどもにかかるお金のうち、まとまったお金が必要になるのは高校と大学の入学金であり、高校から大学卒業するまでの学費です。
これらの資金準備についてはおろさず貯め続ける貯金をする必要があります。


こどもの名前で銀行口座を作ってみよう

しかし、自分名義の銀行口座でなんとなく貯金をしていてもお金はなかなか貯まりません。日常生活費はもちろん、いろんな臨時出費用の予算と、こどもの将来のためのお金を一緒にしておくと、ついつい手前のニーズのためにお金をおろしてしまうからです。

そこでオススメしたいのは「こどもが生まれたらすぐ、こども名義の銀行口座を作る」ということです。

どこの銀行でも未成年の名義で口座を作ることができます。この場合、親が代理となって口座開設の手続きをします。当たり前ですが、赤ちゃんが自分でハンコは押せませんからね。

必要な口座開設書類としては、「子の本人確認書類」と「親が子の親権者であることの証明書」が必要になります。

たとえば、住民票を用意すればいいでしょう。健康保険証や母子手帳などもあわせて持って行くとなお安心です。同じ銀行に親も口座を持っておくと、本人確認はちょっとだけスムーズになります。

また、口座開設にあたっては印鑑が必要になります。これは親の印鑑と同一ではなく別の印鑑を用意するのが原則なので、別に用意しておくとスムーズです。

私はこどもの誕生祝と考えて、認印と実印のセットを購入しました。印鑑は材質によって値段が大きく変わりますが、値段はそれほど高いものでなくても十分です。

(参考)未成年の口座開設についてみずほ銀行のFAQページ